Users Guide
32 PERC 6 および CERC 6i コントローラについて
障害の発生した物理ディスクの検出
コントローラは不良物理ディスクを自動的に検出し、不良ドライブが取り付けられ
ていたスロットに新しいドライブが取り付けられたとき、または適切なホットスペ
アが存在する場合に、不良物理ディスクのリビルドを行います。自動リビルドは、
ホットスペアを使用して透過的に行うこともできます。ホットスペアが設定され
ている場合、コントローラは自動的にホットスペアを使用して不良物理ディスク
のリビルドを試みます。
冗長パスと負荷バランシングのサポート
PERC 6/E
アダプタは、エンクロージャに含まれるドライブへの冗長パスを検出し、
使用することができます。このため、コントローラとエンクロージャを
2
本の
SAS
ケーブルで接続し、パスの冗長性を確保できます。ケーブルやエンクロージャ
管理モジュール(
EMM
)に不具合が生じた場合、コントローラはもう一方のパス
を利用することによってこれに対処できます。
冗長パスが存在する場合、コントローラは自動的に各ディスクドライブへの両方
のパスを通じて
I/O
の負荷バランスを調整します。この負荷バランシング機能に
よって、各ドライブへのスループットが高まります。この機能は、冗長パスが
検出されると自動的に有効になります。冗長パスをサポートするようにハード
ウェアをセットアップする方法については、
48
ページの「
PERC 6/E
アダプタに
おける冗長パスサポートのセットアップ」を参照してください。
メモ : この冗長パスのサポートは、コントローラの冗長性ではなく、パスの冗長性
のみです。
Replace Member
(メンバーの交換)機能と回復可能ホットスペアの
使い方
Replace Member
(メンバーの交換)機能を利用すると、以前に作動させた
ホットスペアを使用可能なホットスペアに戻すことができます。仮想ディスク内で
ドライブの不具合が発生すると、割り当てられたホットスペア(専用またはグロー
バル)が作動し、仮想ディスクが最適な状態になるまでリビルドが行われます。
不良ドライブが(同じスロットで)交換され、ホットスペアへのリビルドが完了す
ると、コントローラは作動させたホットスペアから新たに挿入されたドライブへ
データを自動的にコピーします。データがコピーされると、新しいドライブは仮想
ディスクの一部となり、ホットスペアは使用可能な状態に戻ります。そのため、
ホットスペアを特定のエンクロージャスロットに残しておくことができます。
コントローラがホットスペアを回復している間も、仮想ディスクは最適な状態のま
まです。
メモ : コントローラがホットスペアを自動的に回復するのは、同じスロットで不良
ドライブを新しいドライブに交換した場合のみです。新しいドライブを同じスロッ
トに挿入しない場合は、手動で
Replace Member(メンバーの交換)作業を行い、
以前に作動させたホットスペアを回復することができます。