Users Guide
PERC 6 および CERC 6i コントローラについて 29
Forced Write-Back With No Battery(バッテリがない場合にライトバッ
クを強制)が用いられる状況
ユーザーが
Force WB with no battery
(バッテリがない場合にライトバック
を強制)を選択すると、
Write-Back
(ライトバック)モードが利用できます。
Forced Write-Back
(ライトバックを強制)モードを選択すると、バッテリが
取り付けられていなくても、仮想ディスクは
Write-Back
(ライトバック)
モードになります。
警告 :
不意の停電が発生してもデータが失われないように、ライトバックを強制する
モードの使用中は電源バックアップシステムを使うことをお勧めします。
仮想ディスクの読み取りポリシー
仮想ディスクの読み取りポリシーによって、コントローラがその仮想ディスクへ
の読み取りをどのように処理するかが決定します。読み取りポリシーには、次の
ものがあります。
•
常時読み取り先行
:
読み取り先行
機能により、コントローラは要求された
データに先行してデータを連続的に読み取り、データがすぐに必要になるこ
とを予期して、追加データをキャッシュメモリに格納することができます。
これにより、連続データの読み取りは速くなりますが、ランダムデータへの
アクセスはほとんど改善されません。
•
非読み取り先行
:
読み取り先行
機能を無効にします。
•
適応読み取り先行
:これを選択した場合、コントローラは、最近の
2
つの
ディスクアクセスが連続セクタで発生した場合に、
読み取り先行
の使用を
開始します。読み取り要求がランダムになると、コントローラは非読み取り
先行に戻ります。
仮想ディスクの再設定
RAID
仮想ディスクを再設定するには、
RAID
レベルの移行とオンライン容量拡張
という
2
つの方法があります。
RAID
レベルの移行(
RLM
)では、仮想ディスクを
異なる
RAID
レベルに変換します。オンライン容量拡張(
OCE
)は、ドライブの追
加や異なる
RAID
レベルへの移行によって仮想ディスクの容量を増やすことを指し
ます。
RLM/OCE
作業の完了後は、再起動する必要はありません。可能な
RAID
レ
ベルの移行のリストと、そのシナリオで容量拡張が可能かどうかを確認するには、
表
2-2
を参照してください。
移行前の
RAID
レベルの列は
RAID
レベル移行前の仮想ディスクのレベルを示
し、移行後の
RAID
レベルの列は移行作業完了後の
RAID
レベルを示します。
メモ : コントローラに 64 の仮想ディスクを設定している場合は、どの仮想ディス
クに対しても
RAID レベルの移行および容量の拡張を行うことができません。
メモ : RLM/OCE が完了するまでは、RLM/OCE を実行中のすべての仮想ディスク
の書き込みキャッシュポリシーが、コントローラによって
ライトスルー に変更さ
れます。