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22 PERC 6 および CERC 6i コントローラについて
SMART
検出の不具合は予測不具合とも呼ばれます。物理ディスクの予測不具合
には、ベアリングの不具合、読み取り
/
書き込みヘッドの故障、スピンアップ
レートの変化など、関係する要因が多数あります。また、シークエラーレートや
不良セクターの増えすぎなど、読み取り
/
書き込み面の不良に関連する要因もあ
ります。物理ディスクのステータスについては、
23
ページの「ディスクのロー
ミング」を参照してください。
メモ :
Small Computer System Interface
SCSI
)インタフェースの仕様の詳細に関
しては、
www.t10.org
を参照してください。また、
Serial Attached ATA
SATA
インタフェースの仕様の詳細に関しては、
www.t13.org
を参照してください。
仮想ディスクの初期化
次の各項で説明するとおり、仮想ディスクは
4
つの方法で初期化できます。
バックグラウンド初期化
バックグランド初期化(
BGI
)は、新たに作成された仮想ディスクにパリティま
たはミラーデータを書き込む自動プロセスです。
BGI
では、すべての新規ドライ
ブのデータが正しいことが前提とされます。
BGI
は、
RAID 0
の仮想ディスク上
では実行されません。
メモ : BGI 恒久的効にしておくとはできませんBGI をキャンセルして
5 分以内再開されます。BGI を中止する手順については、99 ページの
バックグラウンド初期化の停止を参照してください。
BGI
の速度は、
OpenManage
ストレージ管理ソフトウェアによって制御され
ます。
OpenMange
ストレージ管理ソフトウェアで
BGI
の速度を変更しても、
変更は次回の
BGI
が実行されるまで有効になりません。
メモ : 仮想ディスクのフル初期化または高速初期化とは異なり、バックグラウンド
初期化を実行して物理ディスクのデータは消去されません
整合性チェック(
CC
)と
BGI
は、どちらもパリティエラーを修正するという点で
機能が似ています。ただし、整合性チェックではイベント通知によってデータの
不一致が報告されるのに対して、
BGI
では不一致が報告されません(新しく作成
します)。また、整合性チェックとは異なり、
BGI
を手動で開始することはでき
ません。
仮想ディスクのフル初期化
仮想ディスクのフル初期化を行うと、すべてのブロックが上書きされ、仮想ディ
スクに存在していたすべてのデータが破壊されます。フル初期化は、仮想ディス
クのバックグラウンド初期化を行う必要を省き、仮想ディスクの作成直後に実行
することができます。