Users Guide
用語集 139
フォーマット
特定の値を物理ディスク上のすべてのデータフィールドに書き込み、読み取り不
能または不良のセクターをマップアウトする処理。ほとんどの物理ディスクは製
造時にフォーマット済みであるため、フォーマットの実行は通常、物理ディスク
にメディアエラーが多数発生した場合に限られます。
フォールトトレランス
1
つのディスクグループに対して
1
台のドライブに障害が発生しても、データの
整合性を保全し、処理機能を守るディスクサブシステムの機能。
PERC 6
コント
ローラは、
RAID
レベル
1
、
5
、
6
、
10
、
50
、および
60
の冗長仮想ディスクでこ
の機能をサポートします。
フォールトトレランスは、ドライブの障害発生時にシステムを利用可能な状態に
保つため、システムの可用性と関連の深い機能です。ディスクに障害が発生した
場合に備えて、
PERC 6
コントローラはホットスペアディスクとオートリビルド
機能をサポートしています。
負荷バランシング
負荷バランシングは、複数のコンピュータ間、ネットワークリンク間、
CPU
間、
物理ドライブ間、または他のリソース間で作業を分散させる方法です。負荷バラン
シングは、リソースの使用、スループット、又は応答時間を最大化するために使
用します。
PERC 6
コントローラでは、負荷バランシングサービスは、ファーム
ウェアによって実行されます。
負荷バランシング用の単一パスか、「ラウンドロビン」負荷バランシングスキーム
を選択できます。単一パスの場合、ファームウェアはデバイスへの複数のパスを
検出できますが、そのデバイスへの
I/O
処理には単一のパスのみを使用します。
プライマリパスで障害が検出された場合、セカンダリパスが使用されます。
シンプルなラウンドロビンスキームでは、コントローラの負荷バランシングを有
効にすると、ファームウェアによってラウンドロビンスキームが実装され、冗長
パスのデバイスに対して
I/O
が発行されます。ラウンドロビンスキームでは、
1
つの
I/O
を
1
つのパスに、別の
I/O
を第
2
のパスにといったように
I/O
を発行
します。ファームウェアには、最初に選択するパスに関する制限はありません。
負荷バランシングを無効にした場合、ファームウェアは使用可能ないずれかのパ
スを使用して
I/O
を発行し、以降のすべての
I/O
処理で同一のパスをそのまま使
用します。再起動時またはパスでの障害発生時には、ファームウェアは使用可能
なパスのいずれかを再度選択します。
復帰可能なホットスペア
Replace Member
(メンバーの交換)手順を使用してホットスペアから新しい
物理ディスクにデータをコピーすると、ホットスペアがリビルドドライブから元
のホットスペアステータスに復帰します。