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トラブルシューティング 109
仮想ディスクの劣化
1
台または
複数の物理ディスクで障害が発生している、またはアクセス不能の場
合、冗長仮想ディスクは劣化状態です。たとえば、
2
台の物理ディスクで構成さ
れる
RAID 1
仮想ディスクは、
1
台の物理ディスクが故障またはアクセス不能状
態になっても持続することができますが、劣化した仮想ディスクとなります。
劣化した仮想ディスクを復旧するには、障害が発生した物理ディスクを交換し、
リビルドします。リビルドの処理が正常に完了すると、仮想ディスクの状態が劣
化から最適に変わります。リビルドの手順については、
99
ページの「個別の物理
ディスクの手動によるリビルドの実行」を参照してください。
メモリエラー
メモリエラーが発生するとキャッシュデータが破壊される場合があるため、コント
ローラはメモリエラーを検出して復旧を試みるように設計されています。シングル
ビットのメモリエラーはコントローラによって処理でき、通常の操作が妨げられる
ことはありません。シングルビットエラーの数がしきい値を超えると、通知が送信
されます。
マルチビットエラーの場合はデータが破壊されたり失われたりすることから、よ
り深刻です。マルチビットエラーの場合は、以下の処置が取られます。
•
コントローラがダーティーキャッシュで起動された時に、キャッシュメモリ
内のデータにアクセスすることでマルチビットエラーが発生した場合、コン
トローラがキャッシュの内容を破棄します。コントローラがシステムコン
ソールに対してキャッシュが破棄されたことを知らせる警告メッセージを生
成し、イベントを生成します。
•
実行時に、コード
/
データ内またはキャッシュ内のいずれかでマルチビット
エラーが発生した場合、コントローラは停止します。
•
コントローラはコントローラの内部イベントログにイベントを記録し、
POST
時にマルチビットエラーの発生を示すメッセージを記録します。
メモ : マルチビットエラーが発生した場合は、デルテクニカルサポートにご連絡く
ださい。
固定キャッシュの状態
物理ディスクが検出されないために仮想ディスクがオフライン状態になるか、削
除されると、仮想ディスクのダーティキャッシュが保存されます。この保存され
たダーティキャッシュは固定キャッシュと呼ばれ、仮想ディスクをインポートす
るか、このキャシュを破棄するまで保存されます。