Users Guide
RAID 構成と RAID 管理 63
Write Policy
(書き込みポリシー)
Write Policy
(書き込みポリシー)によって、コントローラの書き込みポリシーが指定
されます。
書き込みポリシーは、
Write-Back
(ライトバック)または
Write-Through
(ライトスルー)に設定できます。
Write-Back
(ライトバック)キャッシュでは、コントローラのキャッシュがトランザク
ションですべてのデータを受信した時に、コントローラがデータ転送完了信号をホス
トに送信します。
メモ: キャッシュ設定のデフォルトはライトバックキャッシュです。
注意: ライトバックを有効にした状態で、システムの電源をすばやくオフにし
て再びオンにすると、システムがキャッシュメモリをフラッシュする際にコント
ローラが一時停止することがあります。 バッテリーバックアップを備えたコント
ローラは、デフォルトでライトバックキャッシュに戻ります。
Write-Through
(ライトスルー)キャッシュでは、ディスクサブシステムがトランザク
ションですべてのデータを受信した時に、コントローラがデータ転送完了信号をホス
トに送信します。
メモ: 一部のデータパターンや構成では、ライトスルーキャッシュポリシーを使
用した場合の方が優れたパフォーマンスを示すことがあります。
ライトバック
キャッシュには、ライトスルーキャッシュよりもパフォーマンスで優れ
た点があります。
Read Policy
(読み出しポリシー)
Read-ahead
(先読み)により、ビデオの先読み機能が有効になります。
このパラメー
タは、
Read-ahead
(先読み)、
No-read-ahead
(非先読み)、または
Adaptive
(適応)
に設定できます。
デフォルトは
No-read-ahead
(非先読み)です。
Read-ahead
(先読み)により、コントローラが現在の仮想ディスクに先読みを使用す
るように指定されます。
Read-ahead
(先読み)機能により、コントローラは、要求され
たデータよりも先に順次読み取りを行い、データがまもなく必要になると予測して追
加データをキャッシュメモリに格納することができます。
Read-ahead
(先読み)によ
り順次データの供給が速くなりますが、ランダムデータにアクセスする場合には効果
が発揮されません。
No-read-ahead
(非先読み)では、コントローラが現在の仮想ディスクに先読み使用
しないように指定されます。
メモ:
非先読みは、ハードドライブのキャッシュアルゴリズムの効果により、高い
パフォーマンスを示します。
Adaptive
(適応)により、最近の
2
回のディスクアクセスが連続セクターで発生した
場合に、コントローラが先読みを使用し始めるように指定されます。
すべての読み取
り要求がランダムである場合、アルゴリズムは
Non read ahead
(非先読み)に戻り
ます。ただし、依然としてすべての要求について順次処理が可能かどうかが評価され
ます。
表 5-6 仮想ディスクのパラメータおよび説明 (続き)
パラメータ 説明










