Users Guide
PERC 5 の機能 25
障害の発生した物理ディスクの検出
ファームウェアは、障害の発生した物理ディスクを自動的に検出し、リビルドします。
自動リビル
ドは、ホットスペアを使用して透過的に(ユーザーに意識させずに)行われます。
ホットスペアが
設定されている場合、コントローラは自動的にホットスペアを使用して不良物理ディスクのリビル
ドを試みます。
パトロールリード
パトロールリード機能は、物理ディスクの障害につながったりデータの保全性を損なったりする
おそれのある物理ディスクのエラーに備えてシステムを見張るなどの予防機能として設計されて
います。
パトロールリードは、ホストアクセス前に物理ディスクの潜在的な問題を検出し、場合
によっては解決することができます。
これにより、システム全体のパフォーマンスが向上します。
通常の
I/O
動作中のエラーリカバリが不要になる場合があるからです。
ストレージ管理アプリケー
ションを使用してパトロールリード機能を実行することができます。
パトロールリードの動作
以下は、パトロールリード動作の概要です。
1
パトロールリードは、ホットスペアも含め、仮想ディスクの一部として設定されているコント
ローラ上のすべてのディスクで実行されます。
パトロールリードは未設定の物理ディスク上で
は実行されません。
未設定のディスクとは、仮想ディスクの一部となっていないか、またはレ
ディ状態でないディスクのことです。
2
パトロールリードは、未処理のディスク
I/O
に基づいて、パトロールリード専用のコントロー
ラリソースの量を調整します。
たとえば、システムが
I/O
処理でビジー状態であれば、パト
ロールリードは
I/O
処理が優先されるようにリソースの使用を控えます。
3
パトロールリードはコントローラに接続されている設定済みのすべての物理ディスク上で動作
します。また、ディスクの選択を解除する方法はありません。
4
パトロールリードの反復では、
Auto
(自動)モードの場合、パトロールリードは
0 %
から再
開します。
Manual
(手動)モードの場合、パトロールリードは再起動時に再開されません。
パトロールリード専用の時間帯を選択している場合は、
Manual
(手動)モードを使用してく
ださい。
設定
ストレージ管理アプリケーションを使用してパトロールリードのオプションを選択することがで
きます。
パトロールリードのオプションを使用して自動もしくは手動操作を設定するか、またはパ
トロールリードを無効にします。
以下の項では、ストレージ管理アプリケーションで利用可能なパ
トロールリードの機能と動作について説明します。
メモ: 利用可能なパトロールリードの設定機能の詳細については、ストレージ管理アプリケーション
のマニュアルを参照してください。










