Users Guide
RAID の可用性
RAID の可用性の概念
データの可用性においてダウン時間がないということは、多くのタイプのデータ処理および記憶システムにとって大変重要です。 ビジネスにおいては、サーバーのダウンに伴う財政的コストや顧客の不
満を避けることが望まれます。 RAID は、データの可用性を維持し、データを提供するサーバーのダウン時間をなくすことに役立ちます。 RAID では、スペアドライブや再構築などのいくつかの機能を提
供しています。これにより、サーバーの実行中にデータを使用可能な状態にしたまま、ハードドライブの問題を解決することができます。 次の項では、これらの機能について説明します。
スペアドライブ
スペアドライブを使用して、アレイ内の故障したドライブまたは欠陥があるドライブを交換することができます。 交換用ドライブは、少なくとも交換されるドライブと同じ容量である必要があります。 スペアド
ライブには、ホットスワップ、ホットスペア、およびコールドスワップが含まれます。
ホットスワップとは、ディスクサブシステム内で欠陥ユニットと交換用ユニットを手動で取り替えることです。交換は、サブシステムの動作中(通常機能を実行している間)に実行できます。 この機能を動
作させるためには、バックプレーンおよびエンクロージャがホットスワップをサポートしていることが必要です。
ホットスペアドライブとは、RAID ドライブと共に電源が入り、スタンバイ状態にある物理ドライブのことです。 RAID 論理ドライブに使用されているハードドライブが故障した場合に、ホットスペアは自動的
にその代用となり、故障したドライブ上のデータはホットスペア上で再構築されます。 ホットスペアは、RAID レベル 1、5、10、 および 50 で使用できます。
コールドスワップでは、ディスクサブシステムで欠陥のあるハードドライブを交換する前に、システムの電源を切る必要があります。
セクターの再指定
メディアに障害が発生した場合は必ず、ドライブまたは RAID ファームウェアのどちらかによって自動的にセクターの再指定が行われます。
再構築中
RAID 1、5、10、または 50 の論理ドライブとして設定されたアレイでハードドライブが故障した場合には、ドライブを再構築することにより、失われたデータを回復することができます。 ホットスペアを設
定している場合、RAID コントローラは、故障したディスクを再構築するときに自動的にホットスペアを使用しようとします。 故障したドライブを再構築するのに十分な容量のホットスペアが使用できない場
合には、手動再構築が必要です。 故障したドライブを再構築するには、十分な記憶領域を持つドライブをサブシステムに挿入する必要があります。
設定計画
設定を計画する際に考慮すべき要因には、RAID コントローラがサポート可能なハードディスクドライブの数、アレイの目的、およびスペアドライブの可用性があります。
ディスクサブシステム内に保存されるデータは、各タイプによって、読取りと書込みの使用頻度が異なります。 データアクセス要件を理解すれば、ディスクサブシステムの容量、可用性、および性能を最
適化するための計画を策定できます。
ビデオオンデマンドをサポートするサーバーは通常、データの読取りは頻繁に行いますが、データの書込みは頻繁ではありません。 また、読取り動作と書込み動作の両方が長くなる傾向があります。
汎用ファイルサーバーに保存されるデータは、比較的小さなファイルで、比較的短い読取り動作と書込み動作を伴います。
ハードディスクドライブの数
設定計画は、1 つには RAID アレイに使用するハードディスクドライブの数によって決まります。 1 つのアレイ内のドライブ数によって、サポートされる RAID レベルが決まります。 各 RAID コントロー
ラの各 RAID レベルでサポートされるハードドライブの最小数と最大数の詳細に関しては、「RAID レベルの割り当て」の表 4-12 を参照してください。
アレイの目的
RAID アレイを作成する際に考慮すべき重要な要因には、可用性、性能、および容量があります。 これらの要因に関連した次のような質問に答えることによって、ディスクアレイの主な目的を定義するこ
とができます。質問に続いて、それぞれの状況で推奨される RAID レベルが記載されています。
l このディスクアレイによって汎用ファイルサーバーとプリントサーバーのシステム記憶容量は増加しますか。 RAID 5、10、または 50 を使用してください。
l このディスクアレイは、24 時間の可用性を必要とするソフトウェアシステムをサポートしていますか。 RAID 1、5、10、または 50 を使用してください。
l このディスクアレイに保存された情報には、オンデマンドで使用される大きな音声ファイルやビデオファイルが含まれますか。 RAID 0 を使用してください。
l このディスクアレイには、イメージングシステムからのデータが含まれますか。 RAID 0 または 10 を使用してください。
比較的安価なリソースを追加することによって、ディスク容量不足を補い、記憶域管理を容易にします。
50
RAID 50 は、RAID 5 の 2 ~ 4 倍のパリティドライブ数を必要とします。この RAID レベルは、中規模から大規模の容量を必要とするデータを扱う環境で使用するのに最適です。
メモ: ホットスペアへの再構築が何らかの理由で失敗すると、ホットスペアドライブは「故障」としてマークされます。情報源のドライブが故障した場合は、情報源のドライブとホットスペアドライブの
両方が「故障」とマークされます。










