Users Guide
ホットスワップとは、ディスクサブシステム内で欠陥ユニットと交換用ユニットを手動で取り替えることです。交換は、サブシステムがホットスワップドライブを作動している間に実行できます。 BIOS 設定
ユーティリティにある自動再構築機能では、故障したドライブと同じドライブベイにあるドライブを「ホットスワッピング」することによって、故障したドライブを交換し、自動的に再構築することができます。
RAID アレイは、再構築の実行中も引き続き要求を処理できるため、高レベルのフォールトトレランスとダウン時間ゼロを実現します。 表 2-10 は、各 RAID レベルのフォールトトレランス機能について
記載します。
表 2-10.RAIDレベルとフォールトトレランス
性能の最大化
RAID ディスクサブシステムは、I/O の性能を向上させます。 RAID アレイは、ホストコンピュータからは単独の記憶装置または複数の論理装置のように見えます。 複数のドライブに同時にアクセスで
きるため、I/O が速くなります。 表 2-11 は、各 RAID レベルの性能について記載します。
表 2-11.RAIDレベルと性能
記憶容量の最大化
RAID レベルを選択する際に、記憶容量は重要な要因です。 考慮すべきいくつかの変動要素があります。 ミラーリングされたデータとパリティデータは、ストライピングのみの場合(RAID 0)より多くの
記憶容量を必要とします。 パリティの作成では、アルゴリズムを使用して冗長性を得るため、必要な記憶容量はミラーリングより少なくなります。 表 2-12 は、記憶容量に対する RAID レベルの影響に
ついて説明します。
表 2-12.RAIDレベルと容量
RAID
レベル
フォールトトレランス
0
フォールトトレランスを提供しません。 ドライブが故障すると、すべてのデータが失われます。 ディスクストライピングは、1 つのディスクドライブではなく複数のディスクドライブにデータを
書込み、 各ドライブの記憶領域をストライプ(サイズは異なっても構いません)に分割します。 RAID 0 は、高い性能を必要とし、フォールトトレランスを必要としないアプリケーションに理想
的です。
1
完全なデータ冗長性を提供します。 一方のディスクドライブが故障した場合、他方のディスクドライブの内容を使用して、システムを実行し、故障したドライブを再構築することができます。
ディスクミラーリングの主要な利点は、100 %のデータ冗長性を提供するという点です。 ディスクドライブの内容は完全に第 2 のドライブに書込まれるため、一方のドライブが故障しても
データは失われません。 両方のドライブには常に同じデータが記憶されています。 RAID 1 は、フォールトトレランスと最小限の容量を必要とするアプリケーションに適しています。
5
分散パリティとディスクストライピングを組み合わせています。 パリティは、ディスクドライブ全体の内容を複製することなく、単独のドライブの故障に対する冗長性を提供します。 ドライブが
故障すると、RAID コントローラはパリティデータを使用して、失われた情報をすべて再構築します。 RAID 5 では、ドライブ全体、またはアレイ内のすべてのディスクドライブのストライプ
にこの方法が適用されます。 RAID 5 は、分散パリティを使用して、オーバーヘッドを制限したフォールトトレランスを提供します。
10
スパンされた RAID 1 アレイ上でのストライピングを使用して、完全なデータ冗長性を提供します。 RAID 10 は、ミラーリングされたアレイによって提供される 100 %の冗長性を必要と
する環境に適しています。 RAID 10 では、各ミラーリングされたアレイにつき 1 つのドライブの故障を許容でき、ドライブの整合性を保つことができます。
50
スパンされた RAID 5 アレイ上での分散パリティを使用して、データ冗長性を提供します。 RAID 50 には、パリティと、複数のドライブ上でのディスクストライピングが取り入れられていま
す。 ドライブが故障すると、RAID コントローラはパリティデータを使用して、失われた情報をすべて再作成します。 RAID 50 では、各 RAID 5 アレイにつき 1 つのドライブの故障を許容
でき、データの整合性を保つことができます。
RAID
レベル
性能
0
RAID 0(ストライピング)は、すべての RAID レベルの中で最も高い性能を提供します。 RAID 0 は、データをさらに小さなブロックに分割してから、任意のブロックをアレイ内の各ドライブ
に書込みます。 ディスクストライピングは、1 つのディスクドライブではなく複数のディスクドライブにデータを書込み、 各ドライブの記憶領域を 8 KB ~ 128 KB までのサイズのストライ
プに分割します。 これらのストライプは、繰り返し連続してインタリーブされます。 ディスクストライピングでは、複数のドライブが同時にアクセスされるため、性能が向上します。
1
RAID 1(ミラーリング)では、システム内の各ドライブが複製されるため、ストライピングに比べて時間とリソースが余分に必要とされます。 ドライブを再構築しているときは、性能が低下しま
す。
5
RAID 5 は、特に大きなファイルに高いデータ処理能力を提供します。 各ドライブが独立して書込み処理と読取り処理を行えるので、トランザクション処理アプリケーションなどの、読取り要
求率は高いが書込み要求率は低いアプリケーションにこの RAID レベルを使用します。 各ドライブにはデータとパリティの両方が記憶されるため、数多くの書込みが並行して実行されま
す。 さらに、堅牢なキャッシュアルゴリズムとハードウェアをベースにした排他的論理和補助により、RAID 5 は、さまざまな環境で優れた性能を発揮します。
パリティの作成によって書込み処理が遅くなることがあるため、RAID 5 の書込み性能は RAID 0 や RAID 1 に比べてかなり低くなります。ドライブの再構築中は、ディスクドライブの性
能が低下します。 クラスタリングもドライブの性能を低下させることがあります。 プロセスがほとんどない環境では、RAID のオーバヘッドが同時プロセスを処理する際の性能の向上によっ
て相殺されないため、あまり性能を発揮しません。
10
RAID 10 は、RAID 0(ストライピングされたアレイ)の高い I/O 性能を必要とするデータ記憶装置で最適に機能します。この高い I/O 性能により、高いデータ転送率が提供されます。 ス
パニングでは、スピンドルの数が倍になるため、論理ボリュームのサイズが増し、性能が向上します。 システムパフォーマンスはスパン数の増加に応じて向上します。 (スパンの最大数は
8 です。) スパン内の記憶領域が一杯になっていくにつれて、システムがデータをストライピングするスパンが少なくなり、RAID の性能は RAID 1 または RAID 5 アレイのレベルにまで
低下します。
50
RAID 50 は、高い信頼性と要求率、および高速なデータ転送を必要とするデータを扱う環境で使用すると最適に機能します。 高いデータ処理能力、データ冗長性、および非常に高い性能
を提供します。 スパニングでは、スピンドルの数が倍になるため、論理ボリュームのサイズが増し、性能が向上します。 システムパフォーマンスはスパン数の増加に応じて向上します。
(スパンの最大数は 8 です。) スパン内の記憶領域が一杯になっていくにつれて、システムがデータをストライピングするスパンが少なくなり、RAID の性能は RAID 1 または RAID 5 ア
レイのレベルにまで低下します。
RAID レ
ベル
容量
0
RAID 0(ディスクストライピング)は、各ドライブの記憶領域をストライプ(サイズは異なっても構いません)に分割します。 結合された記憶領域は、各ドライブからのストライプで構成されま
す。 RAID 0 は、ある一定の物理ディスクのセットに対して最大の記憶容量を提供します。
1
RAID 1(ミラーリング)では、あるディスクドライブに書込まれたデータを同時に別のディスクドライブにも書込むため、必要なデータ記憶容量は 2 倍になります。 ミラーリングは、システム
内の各ドライブを複製するため高価になります。
5
RAID 5 は、ディスクドライブ全体の内容を複製することなく、単独のドライブの故障に対する冗長性を提供します。 RAID 5 は、データをより小さなブロックに分割し、ブロック上で排他的
論理和演算を実行してパリティを計算し、データのブロックおよびパリティをアレイの各ドライブに書込みます。 各ブロックのサイズは、ストライプサイズパラメータによって決定されます。こ
のパラメータは RAID セットの作成時に設定されます。
10
RAID 10 は、RAID 1 以外のすべての RAID レベルの 2 倍のドライブ数を必要とします。RAID 10 は、中規模のデータベースや、より高度なフォールトトレランスと適度の容量を必要
とする環境に適しています。 ディスクスパニングを使用すると、複数のディスクドライブが、1 つの大容量ドライブのように機能します。 スパニングは、既存のリソースを結合するか、または










