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RAID レベルのまとめ
RAID 0 は、ストライピングを使用して、高いデータ処理能力を提供します。特に、フォールトトレランスが要求されない環境で大容量ファイルを処理する場合に使用します。
RAID 1 はミラーリングを使用するため、あるディスクドライブに書込まれるデータが同時に別のディスクドライブにも書込まれます。 このことは、大容量である必要はないけれども、完全なデータ冗長性
を要件とする、小規模なデータベースまたはその他のアプリケーションに適しています。
RAID 5 は、すべてのドライブ上でディスクストライピングとパリティデータ(分散パリティ)を使用し、特に小規模なランダムアクセスに対して高いデータ処理能力を提供します。
RAID 10 は、RAID 0 と RAID 1 を組み合わせたもので、ミラーリングされたスパンに対してデータをストライピングします。 高いデータ処理能力と完全なデータ冗長性を提供しますが、より多数のス
パンを使用します。
RAID 50 は、RAID 0 と RAID 5 を組み合わせたもので、分散パリティとディスクストライピングを使用します。 高い信頼性と要求率、高速なデータ転送、および中規模から大規模の容量を必要とする
データに対して最適に機能します。
RAID レベルの選択
最高の性能を確保するには、システムドライブを作成するときに最適な RAID レベルを選択する必要があります。 使用中のディスクアレイに最適の RAID レベルは、次に示す要素によって決まります。
l ディスクアレイ内の物理ドライブ数
l アレイ内の物理ドライブの容量
l データ冗長性の必要性
l ディスク性能の要件
RAID 0
RAID 0 は、RAID アレイのすべてのドライブにわたってディスクストライピングを提供します。 RAID 0 は、データ冗長性は提供しませんが、すべての RAID レベルの最高の性能を提供します。
RAID 0は、データをさらに小さなブロックに分割してから、任意のブロックをアレイ内の各ドライブに書込みます。 各ブロックのサイズは、RAID セットの作成中に設定されるストライプサイズパラメータ
によって決定されます。 RAID 0 は、高速なデータ転送を実現します。
RAID コントローラでは、大きなファイルを小さなブロックに分割することにより、複数のドライブを使用して、より高速にファイルの読取りまたは書込みを行うことができます。 RAID 0 では、書込み動作
を複雑化するパリティ計算は必要ありません。 このため、RAID 0 は、高速なデータ転送を必要とし、フォールトトレランスを必要としないアプリケーションには理想的です。 また、RAID 0 は、「独立」、
つまり単独ドライブであることを示すためにも使用されます。
表 2-5 は、RAID 0 の概要を示します。
表 2-5.RAID0の概要
RAID 1
RAID 1 では、RAID コントローラによって、あるドライブから別のドライブにすべてのデータが複製されます。 RAID 1 は、完全なデータ冗長性を提供しますが、その代わりに、必要なデータ記憶容量
が 2 倍になります。 表 2-6 は、RAID 1 の概要を示します。
表 2-6.RAID1の概要
メモ: 同じ物理ディスクのセット(スライスされた構成)上で RAID 0 と RAID 5 の論理ドライブを実行することは、お勧めできません。 あるディスクが故障した場合、RAID 0 の論理ドライブによ
って再構築の試行が妨げられます。
メモ: RAID レベル 0 は、フォールトトレランスを提供しません。 RAID 0 アレイ内のドライブが故障すると、論理ドライブ全体(論理ドライブに関連するすべての物理ドライブ)に障害が発生しま
す。
用途
特に大きなファイルに高いデータ処理能力を提供します。フォールトトレランスを必要としない環境で使用します。
長所
大きなファイルのデータ処理能力を向上させます。 パリティのために容量を失うことはありません。
短所
フォールトトレランスまたは高速なデータ転送を提供しません。 ドライブが故障すると、すべてのデータが失われます。
ドライブ
1 ~ 32
用途
RAID 1 は、小さなデータベースや、小さな容量でのフォールトトレランスを必要とする環境に適しています。
長所
完全なデータ冗長性を提供します。 RAID 1 は、フォールトトレランスと最小限の容量を必要とするアプリケーションに適しています。










