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ホットスペア
ホットスペアとは、ディスクサブシステムの一部である余分な未使用のディスクドライブのことです。 ホットスペアは、通常はスタンバイモードで、ドライブが故障した場合にサービスを提供できる状態にあ
ります。 ホットスペアによって、ユーザーは、システムのシャットダウンやユーザー介入を行わなくても、故障したドライブを交換することができます。 PERC 4/Di/Si および 4e/Di/Si は、ホットスペアド
ライブを使用して、故障したドライブの自動的かつ透過的な再構築を実行することにより、高レベルのフォールトトレランスを提供し、ダウン時間をゼロにします。
PERC 4/Di/Si および 4e/Di/Si RAID 管理ソフトウェアを使用することにより、物理ドライブをホットスペアとして指定できます。ホットスペアが必要な場合、RAID コントローラは、故障したドライブの容
量に最も近い(少なくとも同等の)容量を備えたホットスペアを割り当て、故障したドライブの代わりとします。 故障したドライブは論理ドライブから削除され、ホットスペアへの再構築が開始されると、削除
待ちのドライブとしてマークされます。 各 RAID コントローラの各 RAID レベルでサポートされるハードドライブの最小数と最大数の詳細に関しては、「RAID レベルの割り当て」の表 4-12 を参照してく
ださい。RAID 論理ドライブに使用されていない物理ドライブのホットスペアを作成することができます。
ホットスペアには、2 つのタイプがあります。
l 汎用ホットスペア
l 専用ホットスペア
汎用ホットスペア
汎用ホットスペアドライブは、容量が故障したドライブの容量と同等またはそれ以上である場合に限り、冗長アレイ内の故障ドライブの代わりとして使用できます。 どのチャネルに定義された汎用ホットス
ペアでも、両方のチャネルの故障ドライブの代わりとして使用可能です。
専用ホットスペア
専用ホットスペアは、指定されたアレイ内のドライブが故障した場合のみ、故障ドライブの代わりとして使用できます。 予備ドライブのプールとして、1 台または複数のドライブを指定できます。フェールオ
ーバー時には、このプールから最適のドライブが選択されます。 専用ホットスペアは、汎用ホットスペアプールのホットスペアよりも先に使用されます。
ホットスペアドライブは、任意の RAID チャネルに置くことができます。 (RAID アレイ内で使用されていない)スタンバイホットスペアは、最低 60 秒ごとにポーリングされ、そのステータスは、アレイ管理
ソフトウェアで確認できます。 PERC 4/Di/Si および 4e/Di/Si は、システム内のディスクを使用して再構築する機能を提供していますが、初期状態ではホットスペアとして設定されていません。
ホットスペアを使用する際には、次の点に注意してください。
l ホットスペアは、たとえば RAID レベル 1、5、10、および 50 など、冗長性のあるアレイでのみ使用されます。
l 特定の RAID コントローラに接続されているホットスペアは、同じコントローラに接続されているドライブを再構築する場合に限り使用されます。
l コントローラの BIOS を使用して、ホットスペアを 1 台または複数のドライブに割り当てるか、またはアレイ管理ソフトウェアを使用して、ホットスペアプール内のホットスペアを指定する必要があ
ります。
l ホットスペアは、交換されるドライブと同等またはそれ以上の空き容量を持っている必要があります。 たとえば、18 GB のドライブを置き換えるには、ホットスペアは 18 GB 以上でなければなり
ません。
ディスクの再構築
RAID アレイ内の物理ドライブが故障した場合、故障前にドライブに保存されていたデータを再現して、ドライブを再構築することができます。 RAID コントローラは、ホットスペアを使用して、自動的かつ
透過的に故障したドライブをユーザー定義の再構築率で再構築します。 ホットスペアを使用できる場合、ドライブの故障時に、自動的に再構築を開始させることができます。 ホットスペアが使用できない
場合、故障したドライブ上のデータが再構築できるように、故障したドライブを新しいドライブに交換する必要があります。 再構築は、RAID 1、5、10、および 50 など、データ冗長性のあるアレイでのみ
行うことができます。
故障した物理ドライブは論理ドライブから削除され、ホットスペアへの再構築が開始されると、削除待ちのドライブとしてマークされます。 再構築中にシステムがダウンすると、RAID コントローラはシステ
ムの再起動後に自動的に再構築を再開します。
自動ドライブ再構築は、オンライン容量拡張中、または RAID レベルマイグレーション中にドライブを交換すると開始されません。 拡張またはマイグレーション手順の終了後に、再構築を手動で開始させ
る必要があります。
再構築 CheckPoint
Dell PERC ファームウェアには、再構築処理の途中で突然停電した場合、またはサーバーが再起動した場合に、物理ドライブで再構築を再開させる機能があります。 ただし、以下のいずれかの場合に
10
2 つの連続した RAID 1 論理ドライブをスパンして、RAID 10 を構成します。 各 RAID 1 論理ドライブは、ストライプサイズが同一でなければなりません。
50
2 つの連続した RAID 5 論理ドライブをスパンして、RAID 50 を構成します。 各 RAID 5 論理ドライブは、ストライプサイズが同一でなければなりません。
メモ: 同じ物理ドライブのセット(スライスされた構成)上で RAID 0 と RAID 5 の論理ドライブを実行すると、ドライブが故障した場合に、RAID 0 の論理ドライブが削除されるまで、ホットスペア
への再構築は行われません。
メモ: ホットスペアへの再構築が何らかの理由で失敗すると、ホットスペアドライブは「故障」としてマークされます。情報源のドライブが故障した場合は、情報源のドライブとホットスペアドライブの
両方が「故障」とマークされます。
メモ: ホットスペアへの再構築が開始されると、多くの場合、故障したドライブは管理アプリケーション(Dell OpenManage Array Manager、Dell OpenManage Storage
Management など)によって検出される前に論理ドライブから削除されます。 この場合、イベントログには、ドライブのホットスペアへの再構築が表示されるのみで、故障したドライブは表示さ
れません。 以前に故障したドライブは、ホットスペアへの再構築が開始されると、「実行可能」としてマークされます。
メモ: ホットスペアへの再構築が何らかの理由で失敗すると、ホットスペアドライブは「故障」としてマークされます。情報源のドライブが故障した場合は、情報源のドライブとホットスペアドライブの
両方が「故障」とマークされます。










