Owner's Manual
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PS
シリーズのストレージグループは、複数の階層またはプールに分割でき
ます。ストレージを階層化すると、ディスクリソースをより自在に割り当て
ることができるようになります。メンバーを同時に複数のプールに割り当て
ることはできません。メンバーをプールに割り当てたり、別のプールに移動
する操作は簡単に行うことができ、データの可用性に何ら影響はありま
せん。プールは、ディスクのタイプ、速度、
RAID
レベル、アプリケーショ
ンのタイプなど、さまざまな基準に従って組むことができます。図
9
では、
プールはメンバーの
RAID
レベルに従って組まれています。すなわち、
RAID-10
という名前のプールは
RAID 10
のメンバーで構成され、
RAID-5
と
いう名前のプールは
RAID 5
のメンバーで構成されています。
ボリュームの作成
データを保存する前に、
PS5000XV
の物理ディスクを設定して、ボリューム
と呼ばれる使用可能なコンポーネントにする必要があります。ボリュームは
ストレージプールを構成する一部であり、特定のサイズ、アクセスコント
ロール、その他の属性を持っています。ボリュームは複数のディスクとグ
ループメンバー間に分散させることができ、ネットワーク上では
iSCSI
ター
ゲットとして認識されます。ボリュームはプールに割り当てられます。別の
プールに移動することも容易で、データの可用性に何ら影響はありません。
また、プール内のストレージハードウェアリソースの総合的な負荷に基づ
いて、プール内で自動データ配置と自動負荷バランシングが行われます。
表 4. Oracle RAC 構成用のボリューム
ボリューム 最小サイズ
RAID
パーティショ
ンの数
使用目的 OS マッピング
第 1 領域ボ
リューム
1024 MB 10 300 MB
が 3 つ
投票ディスク、
Oracle Cluster
Registry(OCR)、
および ASM イン
スタンスの
SPFILE
3 台のブロックデ
バイス(投票
ディスク、OCR、
SPFILE 用)
第 2 領域ボ
リューム
データベース
よりも大きい
こと
10 1
データ ASM ディスクグ
ループ
DATABASEDG
第 3 領域ボ
リューム
第 2 領域ボ
リュームのサ
イズの 2 倍
以上
51
フラッシュリカ
バリ領域
ASM ディスクグ
ループ
FLASHBACKDG