Owner's Manual
192 導入ガイド
Oracle RAC 10g R2 用のネットワークおよびストレージの構成
本項では、ファイバーチャネルクラスタのセットアップについて説明します。内容には、以下の手
順が含まれています。
•
パブリックおよびプライベートネットワークの設定
•
ストレージ構成の確認
•
Oracle Clusterware
および
Oracle
データベース向けの共有ストレージの構成
メモ: Oracle RAC 10g R2 は、順序化された一連の手順を必要とする複雑なデータベース設定です。
ネットワークとストレージを最小限の時間で設定するには、以下の手順を順番に実行してください。
パブリックおよびプライベートネットワークの設定
メモ: クライアント接続および接続のフェイルオーバーのために、固有のパブリックおよびプライ
ベート IP アドレスを 1 つと、仮想 IP アドレスとしての機能を果たす追加のパブリック IP アドレスを 1
つ、各ノードに設定する必要があります。仮想 IP アドレスはパブリック IP アドレスと同じサブネット
に属していなければなりません。仮想 IP アドレスを含むすべてのパブリック IP アドレスは DNS に登
録する必要があります。
利用可能な
NIC
ポートの数に応じて、表
1-6
に示すとおりにパブリックおよびプライベートインタ
フェースを設定します。
プライベートネットワークの設定とチーミング
クラスタを展開する前に、各クラスタノードにプライベート
IP
アドレスとホスト名を割り当てま
す。この手順により、ノードがプライベートインタフェースを通じて確実に通信できるようになり
ます。
2
ノードクラスタのネットワーク設定の例を
表
1-7
に示します。
表 1-6 NIC のポート割り当て
NIC ポート 利用可能なポート 3 つ 利用可能なポート 4 つ
1
パブリック IP および仮想 IP パブリック IP
2
プライベート IP(NIC チーム) プライベート IP(NIC チーム)
3
プライベート IP(NIC チーム) プライベート IP(NIC チーム)
4
なし 仮想 IP
表 1-7 ネットワーク設定の例
ホスト名 タイプ IP アドレス 登録
rac1
パブリック
172.16.170.1 %SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts
rac2
パブリック
172.16.170.2 %SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts
rac1-vip
仮想
172.16.170.201 %SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts