Owner's Manual
EqualLogic ストレージシステム用の iSCSI クラスタのセットアップ 375
EqualLogic PS
シリーズのストレージグループは、複数の階層またはプー
ルに分割できます。ストレージを階層化すると、ディスクリソースをより
自在に割り当てることができるようになります。メンバーを同時に複数の
プールに割り当てることはできません。メンバーをプールに割り当てた
り、別のプールに移動する操作は簡単に行うことができ、データの可用性
に何ら影響はありません。プールは、ディスクのタイプ、速度、
RAID
レ
ベル、アプリケーションのタイプなど、さまざまな基準に従って組むこと
ができます。
図
6-2
では、プールはメンバーの
RAID
レベルに従って組まれています。
•
RAID-10
という名前のプールは、
RAID 10
のメンバーで構成されて
います。
•
RAID-5
という名前のプールは、
RAID 5
のメンバーで構成されてい
ます。
ボリュームの作成
データを保存する前に、
EqualLogic
ストレージアレイの物理ディスクを
設定して、ボリュームと呼ばれる使用可能なコンポーネントにする必要が
あります。ボリュームはストレージプールを構成する一部であり、特定の
サイズ、アクセスコントロール、その他の属性を持っています。ボリュー
ムは、複数のディスクとグループメンバー間に分散させることができま
す。ボリュームは、ネットワーク上では
iSCSI
ターゲットとして表示され
ます。ボリュームはプールに割り当てられます。別のプールに移動するこ
とも容易で、データの可用性に何ら影響はありません。また、プール内の
ストレージハードウェアリソースの総合的な負荷に基づいて、プール内で
自動データ配置と自動負荷バランシングが行われます。
表
6-1
はボリューム構成の一例を示したものです。
表 6-1 Oracle RAC 構成用のボリューム
ボリューム 最小サイズ
RAID
パーティ
ションの数
使用目的 OS マッピング
第 1 領域ボ
リューム
1024 MB 10
各々 300
MB が 3 つ
投票ディスク、
Oracle Cluster
Registry
(OCR)、お よ び
ASM インスタ
ンスの SPFILE
3 台のブロック
デバイス(投票
ディスク、OCR、
SPFILE 用)