Owner's Manual
286 導入ガイド
トラブルシューティング
Red Hat Enterprise Linux
および
Oracle
ソフトウェアの導入と使用にあたって発生する可能性のあ
る問題と対処方法を
表
1-8
に示します。
表 1-8. トラブルシューティング
カテゴリ 問題 / 症状 原因 推奨する対応処置
パフォーマ
ンスと安定
性
Red Hat
Enterprise Linux
のパフォーマンス
が低下して、不安
定になっている。
スワップスペース
の過剰使用。
SGA
(
Oracle System
Global Area
)が推奨サイ
ズを超えている。
•
SGA
サイズがシステム
RAM
合計容量の
65%
を超えないようにします。
•
コマンドプロンプトから
free
と入力して、
RAM
の合計容量を確認し、
Oracle
パラメー
タファイル内の
db_cache_size
と
shared_pool_size
の両パラメータを上記のよ
うに変更します。
パフォーマ
ンスと安定
性
Oracle
アラート
ファイル内にイン
タフェースタイプ
不明の警告が
ある。
システムパフォー
マンスの低下。
パブリックインタフェー
スがクラスタ通信に設定
されている(プライベー
トインタフェース)。
1
つのノードで次の手順を実行して、クラスタ
の通信にプライベートインタフェースを強制し
ます。
1
oracle
としてログインします。
2
コマンドプロンプトから
sqlplus "/ as
sysdba"
と入力します。
SQL>
プロンプトが表示されます。
3
SQL>
プロンプトで以下の各行を入力
します。
alter system set
cluster_interconnects=’<private
IP address node1>’ scope=spfile
sid=’<SID1>’
alter system set
cluster_interconnects=’<private
IP address node2>’ scope=spfile
sid=’<SID2>’
クラスタ内の各ノードでこれらの行の入力を
繰り返します。
4
次の行を入力して、すべてのノードでデータ
ベースを再起動します。
srvctl stop database –d <dbname>
srvctl start database –d <dbname>
5
/opt/oracle/admin/<
dbname
>/bdump/
alert_<
SID
>.log
ファイルを開き、すべての
インスタンスにプライベート
IP
アドレスが
使用されていることを確認します。