Owner's Manual
導入ガイド 273
新しいノードの共有ストレージの設定
既存の
RAC
データベースを新しいノードに拡張するには、ストレージを既存のノードと同
様にするため、新しいノード用にストレージの設定を行います。本項では、
ASM
または
OCFS
を使用した場合の適切な手順を説明します。
ASM を使用した共有ストレージの設定
ASM
を使用する場合は、新しいノードが既存のノードと同じ権限で
ASM
ディスクにアク
セスできるようにする必要があります。
ASM
ディスクを設定するには、以下の手順を実行します。
1
root
としてログインします。
2
既存のノードが
raw
デバイスを使用して設定されていない場合は、手順
3
に進み
ます。
既存のノードが
CRS
用の
raw
デバイスを使用して設定されている場合は、次の手順
を実行します。
a
以下の各コマンドを入力して、
raw
キャラクタによるデバイス名を変更し、識別
可能にします。
mv /dev/raw/raw1 /dev/raw/votingdisk
mv /dev/raw/raw2 /dev/raw/ocr.dbf
mv /dev/raw/raw3 /dev/raw/spfile+ASM.ora
b
次の各コマンドを入力して、
oracle
ユーザーに
Cluster Repository
と
Voting
Disk
のオーナーシップを設定します。
chown oracle.dba /dev/raw/votingdisk
chown oracle.dba /dev/raw/ocr.dbf
chown oracle.dba /dev/raw/spfile+ASM.ora
3
次の各コマンドを入力して、
raw
キャラクタによるデバイス名を変更し、既存のノー
ドで設定されたデバイスとして識別できるようにします。
mv /dev/raw/raw4 /dev/raw/ASM1
mv /dev/raw/raw5 /dev/raw/ASM2
4
次の各コマンドを入力して、
oracle
ユーザーに
Cluster Repository
と
Voting Disk
の
オーナーシップを設定します。
chown oracle.dba /dev/raw/ASM1
chown oracle.dba /dev/raw/ASM2
5
/etc/sysconfig/rawdevices
ファイルを、既存のノードの
1
つから新しいノードの同
じ場所にコピーします。
6
次のように入力します。
chown oracle.dba /dev/raw/ASM*
7
service rawdevices restart
と入力して
Raw Devices Service
を再起動します。