Owner's Manual
264 導入ガイド
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RAC Post 導入のパッチと修正
本項では、
10
g
RAC
導入のために必要なパッチと修正について説明します。
EMC PowerPath を正常にフェイルオーバーさせるための CSS Miscount の再設定
HBA
、スイッチ、または
EMC
ストレージプロセッサ(
SP
)に障害が発生すると、
PowerPath
の代替デバイスへのフェイルオーバー時間が合計で
105
秒を超える可能性が
あります。
10
g
R1
バージョン
10.1.0.3
のデフォルト
CSS
ディスクタイムアウトは、
45
秒
です。
PowerPath
のフェイルオーバー手順が正常に機能するには、
CSS
タイムアウトを
120
秒に延長する必要があります。
CSS
タイムアウトを延長するには、以下の手順を実行します。
1
1
つのノードを除く全ノードのデータベースと
CRS
をシャットダウンします。
2
実行中のノードで
root
ユーザーとしてログインし、次のように入力します。
/opt/oracle/product/10.1.0/crs_1/bin/crsctl set css misscount
120
3
すべてのノードを再起動して、
CSS
の設定を有効にします。
詳細については、
Oracle Metalink Note 294430.1
を参照してください。
Cluster Ready Service(CRS)の設定
Red Hat Enterprise Linux
(バージョン
3
)で
Oracle 10
g
for EM64T
に
Cluster Ready
Service
(
CRS
)を設定している間、
CRS_STAT
コマンドが断続的にハングして、
CRS
デー
モンステータスを返さない場合があります。
Oracle
はこの問題を
Oracle BUG 4039296
と
して確認しています。
この問題を解決するには、
Oracle Metalink
サイトから以下のパッチをダウンロードしてく
ださい。
•
Linux x86-64
(
AMD
)のパッチ番号
4039296
•
Linux x86-64
をプラットフォームとするパッチ番号
2617419
ダウンロードしたパッチを、
Oracle Opatch
ユーティリティを使用してすべてのクラスタ
ノードにインストールします。
ノードにパッチをインストールする前に、以下のガイドラインに従ってください。
•
パッチをインストールするまで、どのノードでも
root.sh
(
$ORACLE_HOME/root.sh
)を実行しないでください。
•
RAC
取り付けの際に、パッチを第
1
ノードにインストールしてから、そのノードで
root.sh
を実行します。