Concept Guide
Lifecycle Controller のカスタムスクリプト作成を可能にするコンソールの統合のためのオープン環境を
提供します。
Lifecycle Controller 搭載 iDRAC には、次のような利点があります。
• 可用性の向上 — 潜在的な障害または実際の障害を早めに通知することにより、サーバー障害を回避した
り、障害が発生した場合にリカバリにかかる時間を短縮したりすることが可能です。
• 生産性の向上と総所有コストの削減 — 管理者がより多くの遠隔サーバーを操作できるようになるため、
IT スタッフはより生産的になり、旅費などの運用経費を抑えることができます。
• セキュアな接続性 — リモートサーバーへの安全なアクセスを提供することにより、管理者はサーバおよ
びネットワークのセキュリティを維持しながら、ビジネス重要な機能を実行することができます。
• 自動化による管理の単純化 - Lifecycle Controller は、Lifecycle Controller GUI および WS-Management
により、ローカルまたはリモートで自動化を行うことで全体的な手順を減らすとともに、システム管理の
手順を繰り返し可能にします。
次のことを実行できます。
• Dell サーバーは(iDRAC を使用して)、繰り返しスケジュールに基づき、ネットワークリポジトリまたは
dell.com に対して直接、自動的に各種コンポーネント用の最新ファームウェアをチェックし、アップデ
ートすることができます。1 回の再起動で、すべてのアップデートを実行可能です。これによって、サー
バグループのファームウェアの基準を確立することができます。
• サーバー設定とファームウェアの定期的なバックアップを、繰り返しスケジュールに基づいて自動的に実
施します。
• iDRAC がネットワーク共有からアクセスする DHCP と XML 設定ファイルを使用した 1 台または複数台
のサーバーでのコンポーネントの自動設定。
• iDRAC 専用ネットワークインタフェースカード(NIC)上でリンクが検出された場合は、iDRAC 自動的
にその専用 NIC を使用するように設定されます。
iDRAC は、ファームウェアのアップデート、バックアップおよび復元、ライフサイクルログ、ハードウェア
インベントリのエクスポートなどの Lifecycle Controller の機能を共有します。完全な情報については、
『
iDRAC7
ユーザーズガイド
』、『iDRAC8
ユーザーズガイド
』、『Lifecycle Controller
グラフィカルユーザーイ
ンタフェースユーザーズガイド
』、および『Lifecycle Controller Remote Services
クイックスタートガイド
』
を参照してください。
サーバー用 Dell Chassis Management Controller
Dell Chassis Management Controller は、組み込みシステム管理ハードウェアおよびソフトウェアのソリュ
ーションであり、ウェブインタフェースまたはコマンドラインインタフェースを使用して、複数のサーバ、
IO モジュール、および共有の電力または冷却装置を管理します。管理者に対し、インベントリ、設定、タス
クの監視、リモートからのサーバの電源オン・オフ、サーバーとサーバ内のコンポーネントで発生するイベ
ントに対するアラートの有効化を行うことができる、安全なインターフェイスを提供します。CMC は、
Lifecycle Controller 技術を搭載する iDRAC を利用して、BIOS またはコンポーネントのファームウェアをア
ップデートや、
BIOS の設定を、1 対多の操作で行います。
CMC は次のシャーシで利用できます。
• Dell PowerEdge M1000e - このシャーシは、デル初のブレードサーバーソリューションです。このシャ
ーシは、ブレードを用いたサーバーソリューションの導入を選んだ企業に対して、インフラストラクチャ
(業界最高レベルの電源および冷却、ネットワーク、およびブレードの容易な管理)を提供します。1 つ
の Chassis Management Controller インタフェースから複数シャーシを管理できる能力を持っており、
最大 9 台のシャーシ、288 台のサーバー、54 個の電源装置、81 個のファンを、追加のケーブルなしで管
理と監視を行うことができます。シャーシには冗長性があり、
2 つの CMC モジュール用スロットがある
ため、一方の CMC モジュールが故障しても、管理者はシャーシに接続することができます。
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