Users Guide
68 対応 Linux および VMware ESX オペレーティングシステムへの
Managed System Software のインストール
同一カーネルを実行しているシステムへの動的に構築されたデバイスドライバのコ
ピー
Server Administrator
では、実行中のカーネル用のドライバを動的に構築する
とき、デバイスドライバを
/lib/modules/
<kernel>
/kernel/drivers/firmware
ディレクトリにインス
トールします。ここで
<kernel>
は、
uname -r
と入力して返されるカーネル名
です。デバイスドライバが構築されたカーネルと同じカーネルを実行しているシ
ステムがある場合は、新しく構築されたデバイスドライバをもう一つのシステム
の
/var/omsa/dks/
<kernel>
ディレクトリにコピーすると、
Server
Administrator
で使用できるようになります。これによって、システムごとに
カーネルソースをインストールしなくても複数のシステムで
DKS
を使用できるよ
うになります。
たとえば、システム
A
は
Server Administrator
のプリコンパイル済みデバイス
ドライバでサポートされていないカーネルを実行しています。システム
B
も同じ
カーネルを実行しています。以下の手順に従って、システム
A
にデバイスドライ
バを作成し、そのデバイスドライバをシステム
B
にコピーして
Server
Administrator
で使用します。
1
システム
A
で
DKS
の必要条件が満たされていることを確認します。
2
システム
A
で
Server Administrator
を起動します。
起動中に、
Server Administrator
はシステム
A
で実行しているカーネルの
デバイスドライバを構築します。
3
システム
A
で
uname -r
と入力し、実行中のカーネル名を確認します。
4
システム
A
の
/lib/modules/
<kernel>
/
kernel/drivers/firmware
ディ
レクトリ内の
dcdbas.*
または
dell_rbu.*
ファイルをシステム
B
の
/var/omsa/dks/
<kernel>
ディレクトリにコピーします。
<kernel>
は、手
順
3
で
uname -r
と入力して返されるカーネル名です。
メモ:/lib/modules/<kernel>/kernel/drivers/firmware ディレクトリ
には、
dcdbas.* または dell_rbu.* ファイルが 1 つ以上含まれている場合が
あります。
メモ:システム B で /var/omsa/dks/<kernel> ディレクトリを作成するこ
とが必要です。たとえば、カーネル名が
1.2.3-4smp であれば、 mkdir -
p /var/omsa/dks/1.2.3-4smp
と入力してディレクトリを作成し
ます。
5
システム
B
で
Server Administrator
を起動します。
/var/omsa/dks
/<kernel>
ディレクトリにコピーしたデバイスドライバが
実行中のカーネルをサポートしていることを
Server Administrator
が検知
して、そのデバイスドライバを使用するようになります。
メモ:
システム
B
から
Server Administrator
をアンインストールした場合、シ
ステム
B
にコピーした
/var/omsa/dks/
<kernel>/*
ファイルは、削除されま
せん。不要になった場合は、そのファイルを手動で削除する必要があります。