Users Guide
1. システム A で DKS の必要条件が満たされていることを確認します。
2. システム A で Server Administrator を起動します。
起動中に、Server Administrator はシステム A で実行しているカーネルのデバイスドライバを構築します。
3. システム A で uname -r と入力し、実行中のカーネル名を確認します。
4. システム A の /lib/modules/<カーネル>/kernel/drivers/firmware ディレクトリ内の dcdbas.* または dell_rbu.* ファイルをシステム B
の /var/omsa/dks/<kernel> ディレクトリにコピーします。 <kernel>は、手順 3 で uname -r と入力して返されるカーネル名です。
5. システム B で Server Administrator を起動します。
/var/omsa/dks/<カーネル> ディレクトリにコピーしたデバイスドライバが実行中のカーネルをサポートしていることを Server Administrator が検知して、そのデバイスドライバを使用す
るようになります。
OpenIPMI デバイスドライバ
Server Administrator の Server Instrumentation 機能は、IPMI ベースの情報および機能を提供する OpenIPMI デバイスドライバを必要とします。
すべての対応 Linux システムでは、デフォルトカーネル自体に必要とされる IPMI モジュールのバージョンが含まれています。IPMI RPM をインストールする必要はありません。サポートされているシ
ステムの詳細については、デルサポートサイト support.dell.com/support/edocs/software/omswrels/index.htm にある『Dell システムソフトウェア サポートマトリックス』を参照して
ください。
Server Administrator Instrumentation Service 起動時の機能性の低下
Server Administrator のインストール後、OpenIPMI デバイスドライバが起動するたびに Server Administrator Instrumentation Service が実行時チェックを行います。Server
Administrator Instrumentation Service は、 srvadmin-services.sh start または srvadmin-services.sh restart コマンドを実行したときか、システムを再起動(その間に Server
Administrator Instrumentation Service が起動)したときに開始します。
現在、OpenIPMI デバイスドライバの適切なバージョンがシステムにインストールされていない場合、Server Administrator パッケージのインストールは Server Administrator インストールに
よってブロックされます。ただし、一般的ではありませんが、Server Administrator をインストールした後で、要件を満たすバージョンの OpenIPMI デバイスドライバをアンインストールまたは置き換
えることもできます。Server Administrator はこれを防ぐことはできません。
Server Administrator がインストールされた後でユーザーが OpenIPMI デバイスドライバの十分なバージョンをアンインストールまたは置き換えたことを確認するため、Server Administrator
Instrumentation Service は起動時に必ず OpenIPMI デバイスドライバのバージョンをチェックします。OpenIPMI デバイスドライバの十分なバージョンが見つからない場合は、Server
Administrator Instrumentation Service 自身の性能が低下するため、IPMI ベースの情報や機能が提供されません。これは主に、プローブデータが提供されないという意味です(たとえば、ファ
ン、温度、電圧などのプローブデータ)。
Managed System Software のインストール
ここでは、以下のインストールオプションを使用して、Managed System Software をインストールする方法を説明します。
l srvadmin-install.sh シェルスクリプトを使用した簡易インストールまたはカスタムインストール
l RPM コマンドを使用したカスタムインストール
Dell OpenManage バージョン 6.3 で利用できる Server Administrator の各コンポーネントの詳細とインストールする必須コンポーネントを選択するうえでの留意事項については、「Server
Administrator の導入シナリオ」を参照してください。
Managed System Software をインストールするための必要条件
l root としてログインする必要があります。
l 実行中のカーネルで、ロード可能なモジュールサポートが有効になっている必要があります。
l /opt ディレクトリには 250 MB 以上の空き容量、 /tmp ディレクトリ、 /etc ディレクトリ、 および /var ディレクトリにはそれぞれ 20 MB 以上の空き容量が必要です。
l サーバーの管理に SNMP を使用する場合は、オペレーティングシステムに同梱の ucd-snmp または net-snmp パッケージをインストールする必要があります。ucd-snmp または net-
snmp エージェントのサポートエージェントを使用する場合は、Server Administrator をインストールする前に、オペレーティングシステムの SNMP 規格のサポートをインストールする必要
メモ: /lib/modules/<カーネル>/kernel/drivers/firmware ディレクトリには、dcdbas.* または dell_rbu.* ファイルが 1 つ以上含まれている場合があります。
メモ: システム B で /var/omsa/dks/<カーネル> ディレクトリを作成することが必要です。たとえば、カーネル名が 1.2.3-4smp であれば、mkdir-
p/var/omsa/dks/1.2.3-4smp と入力してディレクトリを作成します。
メモ: システム B から Server Administrator をアンインストールした場合、システム B にコピーした /var/omsa/dks/<カーネル>/* ファイルは、削除されません。不要になっ
た場合は、そのファイルを手動で削除する必要があります。
メモ: Managed System Software のインストーラ(.tar.gz ファイルとして入手可能)を Dell のサポートウェブサイト support.dell.com からダウンロードした場合、
srvadmin-install.sh シェルスクリプトはルートディレクトリに setup.sh として保存されています。