Users Guide
また、Active Directory オブジェクトは、単一ドメイン、複数のドメインのいずれに設定することも可能です。1 つのドメインでオブジェクトを設定する方法は、RAC、Server Admistrator、
ITAssistantのいずれを設定する場合でも同じですが、 複数のドメインに設定する場合は異なります。
たとえば、DRAC 4 カードが 2 枚(RAC1 と RAC2)あり、既存の Active Directory ユーザーが 3 人(ユーザー 1、ユーザー 2、ユーザー 3)いるとします。ユーザー 1 と ユーザー 2 に両方の
DRAC 4 カードの管理者(Administrator)特権を与え、ユーザー 3 に RAC2 カードのログイン特権を与えたいとします。 図 10-2 に、このシナリオで Active Directory オブジェクトを設定する方
法を示します。
図 10-2単一ドメインでの Active Directory オブジェクトの設定
単一ドメインのシナリオでオブジェクトを設定するには、次の手順に従います。
1. 関連オブジェクトを 2 つ作成します。
2. 2 つの RAC 製品オブジェクト、RAC1 と RAC2 を作成して 2 枚の DRAC 4 カードを表します。
3. 2 つの特権オブジェクト、特権 1 と 特権 2 を作成します。特権 1 にはすべての特権((Administrator: システム管理者)、特権 2 にはログイン特権があります。
4. ユーザー 1 と ユーザー 2 を グループ 1 としてグループ化します。
5. グループ 1 を関連オブジェクト 1(AO1)のメンバ、特権 1 を AO1 の特権オブジェクト、および RAC1 と RAC2 の両方を AO1 の RAC 製品として追加します。
6. ユーザー 3 を関連オブジェクト 2(AO2)のメンバ、特権 2 を AO2 の特権オブジェクト、および RAC2 を AO2 の RAC 製品として追加します。
詳細については、「Active Directory へのユーザーと特権の追加」を参照してください。
図 10-3 は、RAC の複数のドメインで Active Directory のオブジェクトを設定する方法を示しています。このシナリオでは、DRAC 4 カードが 2 枚(RAC1 と RAC2)あり、既存の Active
Directory ユーザーが 3 人(ユーザー 1、ユーザー 2、ユーザー 3)いるとします。ユーザー 1 は ドメイン 1 ですが、ユーザー 2 と ユーザー 3 は ドメイン 2 にいます。ユーザー 1 と ユーザー 2
に RAC1 と RAC2 の両方のカードのシステム管理者(Administrator)特権を与え、ユーザー 3 に RAC2 カードのログイン特権を与えたいとします。
図 10-3複数ドメインでの RAC Active Directory オブジェクトの設定