Users Guide
この場合は、関連オブジェクトはどちらもユニバーサルスコープでなくてもかまいません。
Active Directory がシステムにアクセスするための設定
Active Directory を使ってシステムにアクセスする前に、Active Directory ソフトウェアとシステムの両方を設定する必要があります。
1. Active Directory スキーマを拡張します。(「Active Directory スキーマの拡張」を参照)
2. Active Directory ユーザーおよびコンピュータの Snap-in を拡張します。(「Active Directory ユーザーとコンピュータスナップインへの Dell 拡張のインストール」を参照)
3. システムユーザーとその特権を Active Directory に追加します。( 「Active Directory へのユーザーと特権の追加」を参照。)
4. RAC システムの場合のみ、各ドメインのコントローラ上の SSL を有効にします。(「ドメインコントローラで SSL を有効にする(RAC のみ)」を参照)
5. ウェブベースインタフェースおよび CLI のいずれかを使用してシステムの Active Directory のプロパティを設定します。(「システムまたはデバイスの設定」を参照)
Active Directory スキーマの拡張
RAC、Server Administrator、および IT Assistant のスキーマ拡張を使用できます。使用しているソフトウェアまたはハードウェアのスキーマだけを拡張する必要があります。ソフトウェアに固有の
設定を活用するには、それぞれの拡張子を別々に適用する必要があります。Active Directory スキーマを拡張すると、スキーマのクラスと属性、特権例と関連オブジェクト、デルの組織単位などをス
キーマに追加できます。
スキーマを拡張するには、2 つの方法があります。 Dell Schema Extender ユーティリティを使用するか、または LDIF スクリプトファイルを使用します。
LDIF スクリプトファイルおよび Dell Schema Extender は、Dell システム管理ツールおよびマニュアル DVD の次のディレクトリに入っています。
l <DVDdrive>:\SYSMGMT\ManagementStation\support\OMActiveDirectory_Tools\
<installation type>\LDIF ファイル
l <DVDdrive>:\SYSMGMT\ManagementStation\support\OMActiveDirectory_Tools\
<installation type>\Schema Extender
<installation type> は、選択したスキーマ拡張によって、RAC4、RAC3、Server Administrator、ITAssistantバージョン 7.0 以降のいずれかになります。
LDIF ファイルを使用するには、LDIF ファイルのディレクトリに入っている readme を参照してください。Active Directory スキーマの拡張に Dell Schema Extender を使用する場合は、「Dell
Schema Extender の使用」の手順に従ってください。
Schema Extender または LDIF ファイルのコピーと実行はどの場所からでもできます。
Dell Schema Extender の使用
1. ようこそ画面 の 次へをクリックします。
2. 警告内容を読んで、再度次へ をクリックします。
3. 資格情報で現在のログの使用 を選択するか、スキーマ管理者権限でユーザー名とパスワードを入力します。
4. Dell Schema Extender を実行するには、次へをクリックします。
5. Finish(完了)をクリックします。
スキーマの拡張を確認するには、Microsoft Management Console (MMC) の Active Directory Schema Snap-in を使用し、次のクラス ( 表9-1、 表9-6、 表9-7、 表9-9、
表9-10、 表9-11、 および 表9-12に一覧表示) および属性 (表9-13、 表9-14、 および 表9-15に一覧表示) が存在されるかどうかを確認します。MMC 内のActive Directory
Schema Snap-in を有効に設定する方法および使用方法の詳細については、お手持ちの Microsoft マニュアルを参照してください。
表9-1ActiveDirectoryスキーマに追加されるクラスのクラス定義
スキーマ
メモ: スキーマを拡張する前に、ドメインフォレストのスキーママスター FSMO(Flexible Single Master Operation)ロールオーナーで、スキーマ管理者 特権を持っている必要がありま
す。
メモ: LDIF スクリプトファイルを使用する場合は、デルの組織単位が追加されません。
注意: Dell Schema Extender は、SchemaExtenderOem.ini ファイルを使用します。Dell Schema Extender ユーティリティを正しく機能するためには、このファイルの名前と内容
を変更しないでください。
クラス名
割り当てられるオブジェクト識別番号(OID)
クラスの種類
dellRacDevice
1.2.840.113556.1.8000.1280.1.1.1.1
構造体クラス