Users Guide
SNMP エージェントの設定
Dell OpenManage ソフトウェアは、サポートするすべてのオペレーティングシステムで SNMP システム管理規格をサポートしています。オペレーティングシステムやオペレーティングシステムのイン
ストール方法によっては、SNMP サポートがインストールされていない場合があります。サポートされているシステム管理プロトコル規格(SNMP など)は、Dell OpenManage をインストールする前に
インストールしておく必要があります。詳細については、「インストール要件」を参照してください。
SNMP エージェントを設定すると、コミュニティ名の変更、Set 操作の有効化、管理ステーションへのトラップ送信などができます。IT Assistant のような管理アプリケーションと正しく連動するように
SNMP エージェントを設定するには、次の手順を実行してください。
以下に、各対応オペレーティングシステムで SNMP エージェントを設定する手順を説明します。
l Microsoft Windows オペレーティングシステムを実行しているシステムでの SNMP エージェントの設定
l Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムを実行しているシステムでの SNMP エージェントの設定
l SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムを実行しているシステムでの SNMP エージェントの設定
Microsoft Windows オペレーティングシステムを実行しているシステムでの SNMP エージェントの設定
Dell OpenManage ソフトウェアは Windows SNMP エージェントが提供する SNMP サービスを使用します。SNMP は System Administrator のセッションに接続できる 2 通りの方法の 1 つ
で、もう一つは CIM/WMI です。SNMP エージェントを設定すると、コミュニティ名の変更、Set 操作の有効化、管理ステーションへのトラップ送信などができます。IT Assistant のような管理アプリケ
ーションと正しく連動するように SNMP エージェントを設定するには、次の手順を実行してください。
Windows Server 2003 のリモートホストから SNMP アクセスを有効にする
Windows Server 2003 はデフォルトではリモートホストからの SNMP パケットを受け入れません。Windows Server 2003 を実行しているシステムでリモートホストから SNMP 管理アプリケー
ションを使ってシステムを管理する場合は、リモートホストからの SNMP パケットを受け入れるように SNMP サービスを設定する必要があります。IT Assistant からのシステムのリモートシャットダウ
ンを有効にするには、SNMP Set 操作を有効にしておく必要があります。
Windows Server 2003 オペレーティングシステムを実行しているシステムでリモートホストから SNMP パケットを受信できるようにするには、次の手順を実行してください。
1. コンピュータの管理 ウィンドウを開きます。
2. 必要に応じて、ウィンドウの コンピュータの管理 アイコンを展開します。
3. サービスとアプリケーション アイコンを展開して、サービス をクリックします。
4. リストを下にスクロールして SNMP サービス を見つけ、SNMP サービス を右クリックして プロパティ をクリックします。
SNMP サービスプロパティ ウィンドウが表示されます。
5. セキュリティ タブをクリックします。
6. 任意のホストから SNMP パケットを受け入 れる を選択するか、IT Assistant ホストを これらのホストの SNMP パケットを受け入れる リストに追加します。
SNMP コミュニティ名の変更
SNMP コミュニティ名を変更すると、どのシステムが SNMP を使用してシステムを管理できるかが決まります。Dell OpenManage ソフトウェアからシステム管理情報を取得できるように、
Management Station Applications で使用される SNMP コミュニティ名は、Dell OpenManage ソフトウェアのシステムで設定されている SNMP コミュニティ名と一致する必要があります。
1. コンピュータの管理 ウィンドウを開きます。
メモ: デフォルトの SNMPエージェント設定には通常、「パブリック」などの SNMP コミュニティ名が含まれています。セキュリティ上の理由から、デフォルトの SNMP コミュニティ名を変更しま
す。SNMP コミュニティ名を変更する場合は、お使いのオペレーティングシステムに適した項目を以下から参照してください。詳細については、『Dell Power Solution』2003 年 5 月号の
「SNMP 環境の安全な 管理」という記事を参照してください。この雑誌は www.dell.com/powersolutions からも入手できます。
メモ: Dell OpenManage Server Administrator バージョン 5.3 の Server Administrator では、SNMP Set 操作はデフォルトで無効になっています。Server Administrator で
は、SNMP Set 操作を有効 / 無効にできます。SNMP Set 操作を有効 / 無効にするには、プリファランス の Server Administrator SNMP の設定 ページ、または Server
Administrator コマンドラインインタフェース(CLI)を使用できます。Server Administrator で SNMP Set 操作を有効 / 無効にする方法の詳細については、『Dell OpenManage
Server Administrator ユーザーズガイド』または『Dell OpenManage Server Administrator コマンドラインインタフェースユーザーズガイド』を参照してください。これらのガイドは、デ
ルのサポートウェブサイト(support.dell.com)、『Dell Systems Console and Agent CD』、『Dell Systems Documentation CD』、および『Dell Systems Management
Tools and Documentation DVD』で入手できます。
メモ: Server Administrator を実行しているシステムから IT Assistant がシステム管理情報を取得するには、IT Assistant が使用しているコミュニティ名が Server Administrator
を実行しているシステムのコミュニティ名と一致する必要があります。Server Administrator を実行しているシステムで IT Assistant が情報を変更したり処置を実行したりするには、IT
Assistant で使用しているコミュニティ名が、Server Administrator のシステムで Set 操作を可能にするコミュニティ名と一致する必要があります。Server Administrator を実行してい
るシステムから IT Assistant がトラップ(非同期イベント通知)を受け取るには、IT Assistant を実行しているシステムにトラップを送信するように Server Administrator を設定する必要
があります。詳細については、『Dell OpenManage IT Assistant ユーザーズガイド』を参照してください。
メモ: SNMP の設定の詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
メモ: 変更管理機能のためのシステム再起動に、SNMP Set 操作は必要ありません。