Users Guide
さらに、Active Directory のオブジェクトは 1 つのドメインでも複数のドメインでも設定できます。1 つのドメインでオブジェクトを設定する場合は、Dell RAC、Server Admistrator、IT Assistant
のどのオブジェクトを設定しても同じですが、 複数のドメインを設定する場合は異なります。
たとえば、DRAC 4 カードが 2 枚(RAC1 と RAC2)あり、既存の Active Directory ユーザーが 3 人(ユーザー 1、ユーザー 2、ユーザー 3)いるとします。ユーザー 1 と ユーザー 2 に両方の
DRAC 4 カードの管理者特権を与え、ユーザー 3 に RAC2 カードのログイン特権を与えたいとします。図 9-2 は、このシナリオで Active Directory のオブジェクトを設定する方法を示しています。
図 9-2. 単一ドメインでの Active Directory オブジェクトの設定
単一ドメインのシナリオでオブジェクトを設定するには、次の手順を実行してください。
1. 関連オブジェクトを 2 つ作成します。
2. 2 つの RAC 製品オブジェクト、RAC1 と RAC2 を作成して 2 枚の DRAC 4 カードを表します。
3. 2 つの特権オブジェクト、特権 1 と 特権 2 を作成します。特権 1 にはすべての特権(システム管理者)、特権 2 にはログイン特権があります。
4. ユーザー 1 と ユーザー 2 を グループ 1 としてグループ化します。
5. グループ 1 を関連オブジェクト 1(AO1)のメンバとして、特権 1 を AO1 の特権オブジェクトとして、RAC1 と RAC2 の両方を AO1 の RAC 製品として追加します。
6. ユーザー 3 を関連オブジェクト 2(AO2)のメンバとして、特権 2 を AO2 の特権オブジェクトとして、RAC2 を AO2 の RAC 製品として追加します。
詳しい手順については、「Active Directory へのユーザーと特権の追加」を参照してください。
図 9-3 は、RAC の複数のドメインで Active Directory のオブジェクトを設定する方法を示しています。このシナリオでは、DRAC 4 カードが 2 枚(RAC1 と RAC2)あり、既存の Active Directory
ユーザーが 3 人(ユーザー 1、ユーザー 2、ユーザー 3)いるとします。ユーザー 1 は ドメイン 1 ですが、ユーザー 2 と ユーザー 3 は ドメイン 2 にいます。ユーザー 1 と ユーザー 2 に RAC1
と RAC2 の両方のカードのシステム管理者特権を与え、ユーザー 3 に RAC2 カードのログイン特権を与えたいとします。
図 9-3. 複数ドメインでの RAC Active Directory オブジェクトの設定