Users Guide
IT Assistant
IT Assistant はブラウザベースのグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)で、構内ネットワーク(LAN)や広域ネットワーク(WAN)で接続しているシステムの監視と管理を行うための中央アクセス
ポイントとなります。IT Assistant は企業全体の包括的なビューを提供することにより、システムの稼動時間を増やし、反復作業を減らして、重要な業務活動の中断を防ぎます。
IT Assistant を使用すると、次のことができます。
l リモート管理するシステムのグループを識別する。
l 全システムのビューを統合して集中管理の起点を提供する。
l システムの使用可能時間に影響する不具合がある場合に、自動的に通知する警告フィルタと処置を作成する。
l スイッチ、ストレージデバイス、BIOS、ファームウェア、ドライバのバージョンなど、各システムの状態を示すカスタムエンタープライズワイドのレポートを生成する
l 企業全体で設定管理を統一できるカスタムタスクを作成する(ソフトウェアのアップデート、シャットダウンとウェークアップ、コマンドラインの実行など)
l アプリケーションの起動、インベントリおよび状態の表示更新、トラブルシューティングの実行を行うネットワーク内のデバイスのグラフィカルプレゼンテーションを表示する
l 次の Dell Systems Management アプリケーションを起動する:Server Administrator、Remote Access Controller コンソール、DellPowerConnect™、デジタルキーボード /
ビデオ / マウス(KVM)コンソール、プリンタ、テープ、ストレージデバイス、Intelligent Platform Management Interface(IPMI)デバイス、クライアントシステム
l Dell Update Packages およびシステムアップデートセットを IT Assistant リポジトリにロードしてから、全システムがアップデートパッケージに準拠しているかどうかのチェックを実行し、
必要なアップデートをインストールします。システムアップデートセットには、不具合なく連動する Dell 認定パッケージの論理デバイス一式が含まれます。Dell Update Packages は、デル
のサポートウェブサイト support.dell.com または『Dell Server Updates DVD』から入手できます。
Dell Remote Access Controller コンソール
Dell Remote Access Controller(DRAC)コンソールは、Dell システムにリモート管理機能を提供するための Management Station Software です。ウェブブラウザまたは racadm CLI を
使用すると、RAC ハードウェアにリモートからアクセスして、RAC の以下の機能にアクセスできます。
l 温度、電圧、ファンなどを監視するハードウェアセンサーモニタ
l ハードウェアや警告ログへのアクセス
l システムが停止している間も警告を生成する機能
l リモートシステムの電源投入と電源切断
l リモートフロッピーブート操作
詳細については、『Dell Remote Access Controller 4 ユーザーズガイド』、『Dell Remote Access Controller , 5 ユーザーズガイド』または『Integrated Dell Remote Access
Controller ユーザーズガイド』を参照してください。
ベースボード管理コントローラ(BMC)管理ユーティリティ
BMC 管理ユーティリティは、コマンドラインベースのリモートの管理アプリケーションを提供して、サポートしている各種 BMC 機能を管理します。BMC 管理ユーティリティは、リモートの
Management Station から BMC を管理する目的のほか、管理下システムの非常用管理コンソールとしても使用できます。このユーティリティには、BMC へのアクセスと管理にコマンドラインインタ
フェース(Intelligent Platform Management Interface [IPMI シェル] または serial-over-LAN [SOL プロキシ])を使用するオプションがあります。
BMC はシステム基板の各種センサーと通信し、事前に設定したしきい値を特定のパラメータが超えた場合に警告を送信してイベントをログに記録しながら、システムの重要なイベントを監視します。
BMC は業界標準の IPMI 仕様に対応しており、システムをリモートで設定、監視、回復することができます。
BMC は次の機能を提供しています。
l システムのシリアルポートと内蔵 NIC からの管理アクセス
l 障害のログ記録と SNMP の警告
l システムイベントログ(SEL)とセンサー状態へのアクセス
l 電源のオンとオフをはじめとするシステム機能の制御
l システムの電源や運用状態に依存しないサポート
l システムセットアップ用のテキストコンソールリダイレクト、テキストベースのユーティリティ、オペレーティングシステムのコンソール
l SOL を使用した Red Hat Enterprise Linux および SUSE Linux Enterprise Server のシリアルコンソールインタフェースへのアクセス
l IPMItool:ipmitool プログラムは BMC に簡単なコマンドラインインタフェースを提供し、主にセンサーデータリポジトリ(SDR)の読み取り、センサー値の印刷、システムイベントログ(SEL)の
内容の表示、フィールド交換可能ユニット(FRU)インベントリ情報の印刷、LAN 設定パラメータの読み取りと設定、リモートシャーシの電源制御などを実行できます。
Active Directory スナップインユーティリティ
Microsoft Active Directory スナップインユーティリティは、Microsoft の Active Directory に拡張スナップインを提供し、デル固有の Active Directory オブジェクトの管理を可能にします。
このオプション使用すると、デル特定のスキーマクラスが Active Directory スキーマに追加されます。