Users Guide
この項の情報は PowerEdge x8xx, x9xx, xx0x および PowerVault x00 システムにのみ適用可能です。
Windows Server 2003 R2 および Windows Storage Server R2 には Hardware Management というオプションコンポーネントが含まれています。このコンポーネントには IPMI ドライバ
が含まれています。インストール中、コンポーネントによってこの IPMI ドライバがインストールされて有効になります。
Server Administrator は、起動時にまず Windows Server 2003 R2 IPMI ドライバが有効になっているかどうかを判別します。ドライバが有効になっている場合は、Server Administrator
は Windows Server 2003 R2 IPMI ドライバを使用して IPMI ベースの機能を提供します。Windows Server 2003 R2 IPMI ドライバが有効になっていない場合は、Server
Administrator がその内蔵 IPMI サポートを使用して IPMI ベースの機能を提供します。Server Administrator の場合は、内蔵 IPMI サポートの代わりに Windows Server 2003 R2 IPMI
ドライバを使用することをお勧めします。システムが Windows Server 2003 R2 または Windows Storage Server R2 を実行している場合は、Server Administrator をインストールまたは
アップグレードした後で R2 のオプション Hardware Management コンポーネントもインストールすることをお勧めします。
PowerEdge x8xx および PowerVault x00 システムに Windows Server 2003 R2 IPMI をインストールするには、以下の追加手順を実行してください。
l コマンドシェルから次のコマンドを実行します。
Rundll32 ipmisetp.dll, AddTheDevice
Windows Server 2003 R2 オペレーティングシステムの Hardware Management コンポーネントをインストールし、(PowerEdge x8xx システムの場合)追加手順を実行して Windows
Server 2003 R2 IPMI ドライバをインストールした後、さらに DSM SA Data Manager サービスを再起動して Server Administrator が独自の内蔵 IPMI サポートの使用から Windows
Server 2003 R2 IPMI ドライバの使用へと切り替えできるようにします。サービスを再起動するには、手動でサービスを再起動するかシステムを再起動します。
後日、手動でアンインストールするか、Hardware Management コンポーネントをアンインストールして Windows Server 2003 R2 IPMI ドライバをアンインストールした場合は、DSM SA
Data Manager サービスを再起動して Server Administrator が Windows Server 2003 R2 IPMI ドライバの使用から内蔵 IPMI サポートの使用へ切り替えできるようにします。サービスを
再起動するには、手動でサービスを再起動するか、システムを再起動します。
デジタル証明書
Microsoft 用の Server Administrator パッケージはすべてデルの証明書を使ってデジタル署名されているので、インストールパッケージの整合性の維持に役立っています。これらのパッケージが
再パッケージ化や編集その他の別の方法で操作すると、デジタル署名が無効になります。このように操作すると、インストールパッケージがサポートされなくなり、必要条件チェッカー がそのソフトウェ
アのインストールを許可しなくなります。
インストール手順
ここでは、Windows オペレーティングシステムを実行しているシステムに Server Administrator をインストール、アップグレード、アンインストールする方法について説明します。
Server Administrator のインストールまたはアップグレードの必要条件
システム管理者権限が必要です。
シンプルネットワーク管理プロトコル(SNMP)の対応するエージェンを使用する場合は、Server Administrator をインストールする前か後に、オペレーティングシステムの SNMP 規格サポートをイン
ストールする必要があります。SNMP のインストールの詳細については、システムで実行しているオペレーティングシステムのインストール手順を参照してください。
必要条件チェッカー
セットアッププログラムにより 必要条件チェッカー プログラムが起動します。セットアッププログラムは『Dell System Console and Agent CD』では ¥srvadmin¥windows ディレクトリ、
『Dell Systems Management Tools and Documentation DVD』では ¥SYSMGMT¥srvadmin¥windows ディレクトリにあります。必要条件チェッカー プログラムは、実際のインスト
ールを起動せずにソフトウェアコンポーネントが機能するための必要条件を調べます。このプログラムは、ソフトウェア機能のインストールや動作に影響する可能性のあるハードウェアとソフトウェアの情
報をステータスウィンドウに表示します。
必要条件チェッカー には 3 種類のメッセージが表示されます (情報、警告、エラーメッセージ)。
情報メッセージとは、状況を説明するもので、機能がインストールされなくなることはありません。
警告メッセージとは、ソフトウェア製品が標準インストール中にインストールされなくなる状況を示したものです。警告の原因を解明してから、ソフトウェアのインストールを進めることをお勧めします。続行
する場合は、カスタムインストールを使用してソフトウェアを選択的にインストールできます。たとえば、Intel ネットワークインタフェースカード(NIC)がシステムで検出されない場合は、次のメッセージが
表示されます。
このシステムで Intel(R) NIC が検出されませんでした。これによって Intel(R) SNMP エージェントの「標準」インストールが無効になります。
Intel(R) NIC をインストールしている場合は、あとで「カスタム」インストールを使用して、この機能を選択してください。
エラーメッセージとは、ソフトウェアの機能がインストールできなくなる状況を説明するものです。エラーの原因を解明してから、そのソフトウェア機能のインストールを進める必要があります。問題を解決
しなければ、ソフトウェアの機能はインストールされません。
srvadmin¥windows¥PreReqChecker ディレクトリから RunPreReqChecks.exe /s を実行すると、この必要条件の確認作業をサイレントに実行できます。詳細は、「必要条件チェッカー」を
参照してください。
メモ: PowerEdge x8xx システムでは、Hardware Management コンポーネントのインストール後に追加手順を実行して R2 IPMI ドライバをインストールする必要があります。
メモ: この手順は PowerEdge x9xx システムでは不要です。
メモ: 標準インストール中、個々の Server Administrator サービスは、そのサービスのハードウェア要件とソフトウェア要件を満たしていない管理下システムにはインストールされません。
たとえば、Server Administrator Remote Access Service ソフトウェアモジュールは、Managed System に Remote Access Controller がインストールされていなければ、標準イ
ンストール中にインストールされません。ただし、カスタムセットアップ で Remote Access Service ソフトウェアモジュールを選択すると、インストールできます。