Users Guide
カスタマイズパラメータ
CLI パラメータの ADDLOCAL、REINSTALL、REMOVE を使用すると、インストール、再インストール、アンインストールなどをサイレントまたは無人で実行するときに、特定のソフトウェア機能を指定
できます。カスタマイズパラメータでは、同じ無人インストールパッケージを使って異なるシステムでソフトウェア機能を選択的にインストール、再インストール、アンインストールできます。たとえば、IT
Assistant のインストールを選択できますが、システムの特定グループにある Remote Access Controller Management Station を選択することはできません。また、特定のシステムグルー
プから 1 つまたは複数の機能をアンインストールすることもできます。
表 5-2. 管理ステーション用機能 ID
コマンドラインに ADDLOCAL カスタマイズパラメータを含め、インストールするソフトウェア機能の ID を割り当てます。例:
msiexec.exe /i MgmtSt.msi ADDLOCAL=ITA /qb
このコマンドによって、Dell OpenManage Management Station のインストールが無人の冗長(メッセージで)モードで実行され、IT Assistant だけがインストールされます。
コマンドラインに REINSTALL カスタマイズパラメータを含め、再インストールするソフトウェア機能の ID を割り当てます。例:
msiexec.exe /i MgmtSt.msi REINSTALL=RACMS /qb
このコマンドによって Dell OpenManage Management Station のみのインストールが無人の冗長モードで実行され、Remote Access Controller Management Station が再インストー
ルされます。
コマンドラインに REMOVE カスタマイズパラメータを含め、アンインストールするソフトウェア機能の ID を割り当てます。例:
msiexec.exe /i MgmtSt.msi REMOVE=RACMS /qb
このコマンドによって Dell OpenManage Management Station のみのアンインストールが無人の冗長モードで実行され、Remote Access Controller Management Station が再インス
トールされます。
msiexec.exe プログラムを 1 度実行して、機能をインストール、再インストール、アンインストールすることもできます。例:
msiexec.exe /i MgmtSt.msi ADDLOCAL=ADS REINSTALL=ITA REMOVE=BMC /qb
このコマンドによって Dell OpenManage Management Station のインストールが実行され、Active Directory スナップインユーティリティのインストールと IT Assistant の再インストールとベ
ースボード管理コントローラユーティリティのアンインストールを同時に実行できます。これは無人の冗長モードで実行されます。
サポートしている管理エージェントと警告エージェント
Dell OpenManage ソフトウェアでエージェントとは、システム管理計装のソフトウェア機能に適用される一般的な用語です。サポートの程度はエージェント間で異なります。たとえば、IT Assistant
は Server Administrator で管理しているシステムでは自動的に警告を検出、表示、受信して処置を実行できますが、特定のストレージデバイスのエージェントからしか警告を受け取ることができま
せん。IT Assistant がサポートするエージェントのリストについては、『Dell OpenManage IT Assistant ユーザーズガイド』を参照してください。
Windows Server 2003 移行後の IT Assistant のアップグレード
IT Assistant をインストールしたシステムを Windows Server 2003 に移行してから IT Assistant の新しいバージョンにアップグレードする場合、Windows Server 2003 と旧バージョンの
Windows で暗号化が異なるため、問題が発生することがあります。
Windows Server 2003 に移行したシステムをアップグレードすると、CIM プロトコルで設定されたシステムが検出されなくなる可能性があります。この問題が発生した場合は、CIM ユーザーのパ
スワードをリセットしてください。IT Assistant ユーザーインタフェースで、検出および監視, に移動し、範囲 を選択して、包括範囲 を右クリックします。新しい包括範囲 をクリックすると新しい検出
ウィザードを実行できます。このウィザードでは、CIM 設定 ウィンドウで新しい CIM ユーザー名を指定できます。詳細については、IT Assistant オンラインヘルプを参照してください。
Microsoft のインストールに関する既知の問題
l 共有違反や、開いているインタフェース接続などが原因で、アンインストール中にディレクトリが残ってしまう可能性があります。アンインストールを実行する前に、開いているインタフェースセッ
ションをすべて閉じてください。デフォルトのインストールディレクトリまたはユーザー指定のインストールディレクトリに残っているディレクトリは手動で削除します。場合によっては、
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Dell Computer Corporation¥Dell OpenManage IT Assistant 下のレジストリエントリも手動で削除する必要があります。
対応する Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステム
機能 ID
説明
ADS
Active Directory スナップインユーティリティ
BMU
ベースボード管理コントローラ管理ユーティリティ
ITA
IT Assistant
RACMS
DRAC ツール
メモ: 大文字と小文字が区別されるので、ADDLOCAL、REINSTALL、REMOVE CLI パラメータを大文字で入力してください。