Users Guide
SNMP ポートを開くには、ファイアウォールを無効にし、ファイアウォールの外部ネットワークインタフェース全体を開くか、ファイアウォールで少なくとも 1 つの外部ネットワークインタフェースの SNMP
ポートを開きます。この処理は、Server Administrator 起動の前後に行うことができます。
前述した方法の 1 つを使用して SNMP ポートを開くには、次の手順を実行してください。
1. Red Hat Enterprise Linux コマンドプロンプトで、setup と入力して <Enter> を押し、テキストモードセットアップユーティリティを起動します。
ツールの選 択 メニューが表示されます。
2. 下矢印を使用して ファイアウォールの設定 を選択し、<Enter> を押します。
ファイアウォールの設定 画面が表示されます。
3. セキュリティレベル を選択します。選択した セキュリティレベル にアスタリスクが付きます。
a. ファイアウォールを無効にするには、ファイアウォールなし か 無効を選択して手順 7 に進みます。
b. ネットワークインタフェース全体または SNMP ポートを開くには、高、中、または 有効 を選択します。
4. カスタマイズ を選択して <Enter> を押します。
ファイアウォールの設定 - カスタマイズ 画面が表示されます。
5. ネットワークインタフェース全体を開くか、すべてのネットワークインタフェースで SNMP ポートだけを開くかを選択します。
a. ネットワークインタフェース全体を開くには、信頼できるデバイス のいずれかを選択しスペースバーを押します。デバイス名の左側のボックスにアスタリスクが付いている場合は、インタ
フェース全体が開くことを示します。
b. すべてのネットワークインタフェースで SNMP ポートを開くには、他のポート を選択して snmp:udp と入力します。
6. OK を選択して <Enter> を押します。
ファイアウォールの設定 画面が表示されます。
7. OK を選択して <Enter> を押します。
ツールの選 択 メニューが表示されます。
8. 終了 を選択して <Enter> を押します。
SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムを実行しているシステムでの SNMP エージェントの設
定
Server Administrator は ucd-snmp または net-snmp エージェントが提供する SNMP サービスを使用します。SNMP エージェントに、リモートホストからの SNMP アクセスの有効化、コミュニ
ティ名の変更、Set 操作の有効化、Management Station へのトラップ送信などを設定できます。IT Assistant のようなシステム管理アプリケーションと正しく連動するように SNMP エージェント
を設定するには、以下の手順に従います。
Server Administrator SNMP のインストール処置
Server Administrator SNMP は、SNMP Multiplexing(SMUX)プロトコルを使用して SNMP エージェントと通信します。Server Administrator SNMP は SNMP エージェントと通信するとき、
自身を SMUX ピアと名乗るオブジェクト識別子を SNMP エージェントに送信します。このオブジェクト識別子は SNMP エージェントで設定される必要があるため、存在しない場合はインストール中に次
のラインを SNMP エージェントの設定ファイル /etc/snmp/snmpd.conf または /etc/snmp/snmpd.conf に追加します。
smuxpeer .1.3.6.1.4.1.674.10892.1
リモートホストからの SNMP アクセスの有効化
SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムのデフォルトの SNMP エージェント設定では、public コミュニティの MIB ツリー全体にローカルホストからのみの読み取り専用アクセス
権が与えられています。この設定は、Server Administrator システムを検出して適切に管理するために他のホストで実行している IT Assistant のような SNMP 管理アプリケーションを許可しませ
ん。インストール中、Server Administrator がこの設定を検知した場合、Server Administrator はオペレーティングシステムのログファイル /var/log/messages にメッセージをログ記録し
てローカルホストへの SNMP アクセスが制限されていることを通知します。リモートホストから SNMP 管理アプリケーション使用してシステムを管理する場合に、リモートホストからの SNMP アクセス
を有効にするには、SNMP エージェントの設定が必要になります。
メモ: このコマンドは、オペレーティングシステムでデフォルトのインストールを実行した場合にのみ使用できます。
メモ: ファイアウォールのセキュリティレベルの詳細については、<F1> を押してください。デフォルトの SNMP ポート番号は 161 です。X Windows GUI を使用している場合、 Red
Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムの新しいバージョンでは、<F1> を押しても、ファイアウォールのセキュリティレベルに関する情報が表示されないことがあります。
メモ: SUSE Linux Enterprise Server(バージョン 9)では、SNMP エージェント設定ファイルは /etc/snmpd.conf にあります。SUSE Linux Enterprise Server(バージョン 10)で
は、SNMP エージェント設定ファイルは /etc/snmp/snmpd.conf にあります。
メモ: SNMP の設定の詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。