Users Guide
2. システム A に Server Administrator を起動します。
起動中に、Server Administrator はシステム A で実行しているカーネルのデバイスドライバを構築します。
3. システム A で uname -rと入力し、実行中のカーネル名を確認します。
4. システム A の /lib/modules/<カーネル>
/
kernel/drivers/firmware ディレクトリ内のいずれの dcdbas.* または dell_rbu.* ファイルも、システム B においてステップ 3 で uname -r を入力
すると表示される、<カーネル> がカーネル名である /var/omsa/dks/<カーネル> ディレクトリにコピーします。
5. システム B に Server Administrator を起動します。
/var/omsa/dks/<カーネル> ディレクトリにコピーしたデバイスドライバが実行中のカーネルをサポートしていることを Server Administrator が検知して、そのデバイスドライバを使用するように
なります。
カーネルが破損した場合の Red Hat Enterprise Linux アップデートリリースにおけるダイナミックカーネルサポートの強制
Server Administrator は、対応 Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムの「Gold」リリース用にコンパイル済みのデバイスドライバを提供します。Red Hat Enterprise Linux は、アップデ
ートリリースにおいて「Gold」リリース用に構築されたデバイスドライバのロード操作をサポートします。 これにより、Server Administrator は Red Hat Enterprise Linux のアップデートリリースごとにコ
ンパイル済みのデバイスドライバを出荷する必要がなく、またユーザーは Red Hat Enterprise Linux のアップデートリリースを実行するシステムで Server Administrator を起動するために DKS を使
用することを強要されません。 ただし、アップデートリリースにおいてRed Hat Enterprise Linux(バージョン 3)の「Gold」リリース用に構築されたデバイスドライバのロードによりカーネルが破損する場
合があります。 Red Hat Enterprise Linux(バージョン 3)のアップデートリリースを実行するシステム上のカーネルがこのデバイスドライバのロードプロセスで破損した場合、Server Administrator の
初期スクリプトコマンド restart-forcekernelmatch を使用することによりこの条件下での DKS の使用を強要することができます。DKS は実行中のカーネルを破損しないデバイスドライバを構築しま
す。
実行中のカーネルが破損していないかどうかの判別
Server Administrator サービスが起動されてから、カーネルが破損していないかを判別するために Red Hat Enterprise Linux アップデートリリースで次の手順を実行してください。
1. root としてログインします。
2. 次のコマンドを実行します。
lsmod
次のメッセージに示されるように出力の最初のラインに Tainted: GF が表示された場合、実行中のカーネルは破損しています。
Module Size Used by Tainted: GF
「破損」ステータスは Server Administrator デバイスドライバのロードプロセスに起因する場合があります。
Red Hat Enterprise Linux アップデートリリースにおけるダイナミックカーネルサポートの強要
Server Administrator のインストール後、Red Hat Enterprise Linux のアップデートリリースではカーネルが破損しないように、必要に応じて次の手順を実行して DSK の使用を強要することにより、実
行中のカーネル用のデバイスドライバを構築します。
1. DKS の必要条件が満たされていることを確認してください。
2. 次のコマンドを実行します。
/etc/init.d/instsvcdrv restart-forcekernelmatch
このコマンドはまず Server Administrator デバイスドライバを停止します。 次に、実行中のカーネル名と同名のカーネル用に構築されたコンパイル済みのデバイスドライバを照合することによりロードす
るコンパイル済みのデバイスドライバを検索します。 完全一致のデバイスドライバが見つからない場合、DKS を使用して実行中のカーネル用のデバイスドライバを構築します。 最後にこのコマンドは
Server Administrator デバイスドライバを再起動します。
OpenIPMI デバイスドライバ
Server Administrator の Server Administrator Instrumentation Service は、IPMI ベースの情報および機能を提供するための OpenIPMI デバイスドライバを必要とします。 さらに OpenIPMI デバイ
スドライバの最小バージョンも必要です。 必要とされる最小バージョンは、 Red Hat Enterprise Linux または SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムに基づいて定義されます。
メモ: /lib/modules/<カーネル>/kernel/drivers/firmware ディレクトリには 1 つ、または複数の dcdbas.* または dell_rbu.* ファイルが含まれる場合があります。
メモ:システム B で /var/omsa/dks/<カーネル>ディレクトリを作成しなければならない場合もあります。 たとえば、カーネル名が 1.2.3-4smp の場合は、mkdir -
p /var/omsa/dks/1.2.3-4smp と入力してディレクトリを作成します。
メモ:この手順は、Server Administrator をアップグレードするとき、新しいバージョンのコンパイル済みデバイスドライバが実行中のカーネルをサポートしていない場合にも使えます。
メモ:システム B から Server Administrator をアンインストールする場合、システム B にコピーされた /var/omsa/dks/<カーネル>/*。ファイルは削除できません。 不要になった場合
は、そのファイルを手動で削除する必要があります。
メモ:カーネルの「破損」ステータスをクリアするにはシステムを再起動する必要があります。