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ホットスペアでの仮想ディスクの保護
RAID コントローラを使用して仮想ディスクを作成すると、システムはディスクの故障中でも継続して機能することができます。こ
の機能は、仮想ディスクにホットスペアを割り当てることによって有効化できます。ディスクが故障すると、システムの動作を中
断することなく、冗長データがホットスペアに再構築されます。
トピック:
• ホットスペアについて
• ホットスペア保護ポリシーの設定
• 専用ホットスペアに関する考慮事項
• PERC S100、PERC S300、PERC S130、およびそれ以降のコントローラーでのホット スペアに関する考慮事項
ホットスペアについて
ホットスペアとは、冗長仮想ディスクからデータを再構築するために使用できる未使用のバックアップ物理ディスクのことです。
ホットスペアはスタンバイモードになります。冗長仮想ディスク内で使用されている物理ディスクが故障すると、割り当てられた
ホットスペアがアクティブ化され、システムを中断したりユーザーの介入を必要とすることなく、故障した物理ディスクと置き換
えられたりします。故障した物理ディスクを使用している仮想ディスクに冗長性がない場合、データは恒久的に失われ(バックア
ップがある場合を除く)、データを復元する方法はありません。
ホットスペアの実装はコントローラによって異なります。ホットスペアの詳細については、次を参照してください。
次の項では、ホットスペアを割り当てる手順が説明されています。
● グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除
● 専用ホットスペアの割り当てと割り当て解除
ホットスペア保護ポリシーの設定
ホット スペア保護ポリシーは、PERC コントローラーでのみサポートされています。
ホット スペア保護ポリシーでは、仮想ディスク/コントローラーに割り当てられる専用/グローバル ホット スペアの数を指定できる
ようにすることで、仮想ディスクの保護レベルを向上します。また、保護ポリシーの重大度レベルを指定することもできます。
Storage Management は、ホット スペア保護ポリシーに違反したときにアラートを送信します。
Storage Management は、デフォルトのポリシーを提供しません。ただし、お使いの環境に最適なホット スペア保護ポリシーを決定
することができます。
専用ホットスペア保護ポリシー
表 37. ホットスペアプロパティ
プロパティ 定義
RAID レベル ホットスペア保護ポリシーの設定対象となる RAID レベルを示
します。
最小ディスク数 選択した RAID レベルに専用ホットスペアとして割り当てる物
理ディスクの最小数を示します。
重大度レベル このポリシーの違反があった場合に生成されるアラートに割り
当てる重大度を表示します。
メモ: 仮想ディスクの状態は、このポリシーに指定する重大
度レベルによって決まります。
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