Users Guide
● ミラーセットにまたがったストライピング用の RAID 10 を選択します。この選択は、n 台のディスクを(n/2)台分のディス
クの容量を持つ 1 台の大容量仮想ディスクとしてグループ化します。データは、複製されたミラー型ペアディスク全体でス
トライプされます。ディスクが故障しても仮想ディスクは機能し続けます。データは、動作しているミラー型ペアディスク
から読み取られます。この機能は、最高のエラー保護と読み書き性能を提供します。RAID 10 を使用するには、4 台以上の物
理ディスクがシステムに必要です。ファームウェアバージョン 6 以降の PERC コントローラでは、RAID 10 でも物理ドライブ
を 22 台または 26 台備えたシングルスパン仮想ディスクを作成することができます。
● インテリジェントミラーリング — 選択される物理ディスクに基づいて、スパン構成を自動的に計算します。
スパンはこのページに表示されません。続行 を選択すると、概要 ページにスパングループが表示されます。仮想ディスクの
作成をキャンセルするには、ウィザードの終了 をクリックします。
Storage Management は、次のように最適なスパン構築を計算します。
○ スパン計算の決定:
■ 選択したディスクから活用できるディスク数を計算します。
■ I/O パフォーマンスを向上させるためのスパン数の最大化
○ 物理ディスク用のミラーの決定:ミラーは最大限の冗長性を確保するように決定されます。またアルゴリズムでは、ミ
ラーに使用する物理ディスクをほとんど同じサイズのディスクと一致させようとします。ただし、インテリジェントミ
ラーリング では冗長性よりもサイズが優先されます。
アルゴリズムは次の順序で候補ミラーを決定します。
■ エンクロージャと同じレベルで同じサイズのコネクタ全体
■ レベルは異なるがサイズが同じのエンクロージャ内のコネクタ全体
■ 同じコネクタと同じサイズのディスクに接続されたエンクロージャ全体
■ 許容範囲内のサイズ差がある物理ディスクを持つエンクロージャ内
■ エンクロージャと同じレベルで許容範囲内のサイズ差があるコネクタ全体
■ エンクロージャと同じレベルではないが、許容範囲内のサイズ差の物理ディスクを持ったエンクロージャ内のコネク
タ全体
サイズ差が許容範囲外の場合は、ディスクはミラーリングされず、スパンからドロップされます。スパンの数とスパン内の
ディスクの数は再計算されます。
メモ: シンプルかつ最適な構成のため、エンクロージャ全体での RAID 10 の設定には インテリジェントミラーリング を
使用することを推奨します。
メモ: ハードディスクで インテリジェントミラーリング 対応の RAID 10 VD を作成した後に、同じディスクで別の イン
テリジェントミラーリング 対応の RAID 10 VD を作成することはできません。
メモ: インテリジェントミラーリング で構成したエンクロージャ全体における冗長性を表示するには、仮想ディスクを
クリックし、代替エンクロージャにある各スパンの物理ディスク ID を表示します。
● 複数の物理ディスクのスパンにストライピングを実装するには、RAID 50 を選択します。RAID 50 は n×s 台のディスクを s
×
(
n-1
)
台分のディスク容量を持つ 1 つの大きな仮想ディスクとしてグループ化します。ここで、s はスパン数、n は各スパ
ン内のディスク数を表します。
● 複数の RAID 6 のスパンにストライピングを実装するには、RAID 60 を選択します。RAID 60 は n×s 台のディスクを s×
(
n-2
)
台分のディスク容量を持つ 1 つの大きな仮想ディスクとしてグループ化します。ここで、s はスパン数、n は各スパン
内のディスク数を表します。RAID 60 では、データ保護と読み込み性能は向上しますが、書き込み性能は若干低下します。
8. バスプロトコル を選択します。
使用可能なオプションは次のとおりです。
● SAS
● SATA
● PCIe
9. メディアタイプ を選択します。
使用可能なオプションは次のとおりです。
● HDD
● SSD
バスプロトコル および メディアタイプ についての詳細は、「仮想ディスクプロパティとタスク」を参照してください。
10. 続行 をクリックします。
使用できるコネクタと物理ディスクが記載された 仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード(手順 2/3)- <コントローラ名> ペ
ージが開きます。
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