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Storage Management は重要アラート(2387)を生成し、仮想ディスク上に不良ブロックがあることを通知します。
仮想ディスクの不良ブロックは、コントローラがディスクのスキャンを必要とする操作を行うときに検出されます。このアラート
が生成される可能性のある操作の例には次のようなものがあります。
● 整合性チェック
● 再構築
● 仮想ディスクフォーマット
● I/O
● 巡回読み取り
物理ディスク不良ブロックのリカバリは、RAID レベルと仮想ディスクの状態によって異なります。仮想ディスクが冗長構成の場合
は、コントローラは物理ディスク上の不良ブロックを回復できます。仮想ディスクが冗長構成でない場合は、物理ディスクの不良
ブロックが仮想ディスクの不良ブロックの原因になります。
表 35. 仮想ディスクの不良ブロックの発生シナリオ例
RAID レベル仮想ディスク 状況 シナリオ 結果
RAID 0 劣化 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
冗長性がないため、コントロー
ラはピアディスクからデータ
を再生成できません。この結
果、仮想ディスクの不良ブロッ
クが発生します。
RAID 5 準備完了 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラは、ピアディスク
からデータを再生成して不良
ブロックに書き込みを送信し
ます。その後ディスクは論理
ブロックアドレッシング
(LBA)を別の物理的な場所に
再マップします。これで問題
が解決します。
RAID 5 劣化 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
ドライブが 1 つ欠落している
ため、コントローラはピアディ
スクからデータを再生成でき
ません。この結果、仮想ディス
クの不良ブロックが発生しま
す。
RAID 5 準備完了 2 台の物理ディスク上の同じ
場所に不良ブロックが 1 つあ
る。
コントローラはピアディスク
からデータを再生成できませ
ん。この結果、仮想ディスクの
不良ブロックが発生します。
RAID 6 一部劣化(1 台の物理ディスク
が故障 / 欠落)
物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラは、ピアディスク
からデータを再生成して不良
ブロックに書き込みを送信し
ます。その後ディスクは LBA
を別の物理的な場所に再マッ
プします。これで問題が解決
します。
RAID 6 劣化(2 台の物理ディスクが故
障 / 欠落)
物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラはピアディスク
からデータを再生成できませ
ん。この結果、仮想ディスクの
不良ブロックが発生します。
RAID 6 準備完了 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラは、ピアディスク
からデータを再生成して不良
ブロックに書き込みを送信し
ます。その後ディスクは論理
ブロックアドレッシング
(LBA)を別の物理的な場所に
再マップします。これで問題
が解決します。
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