Install Guide
MSI 戻りコード
アプリケーションイベントログエントリは、SysMgmt.log ファイルに記録されます。次の表に、msiexec.exe Windows インス
トーラエンジンにより返されるエラーコードの一部を示します。
表 7. Windows インストーラの戻りコード
エラーコード 値 説明
ERROR_SUCCESS 0 処置が正常に完了しました。
ERROR_INVALID_PARAMETER 87 パラメータのひとつが無効です。
ERROR_INSTALL_USEREXIT 1602 ユーザーがインストールをキャンセルしました。
ERROR_SUCCESS_REBOOT_REQUIRED 3010 インストールを完了するには再起動が必要です。このメッセージ
はインストールが正常に行われたことを示しています。
メモ: msiexec.exe および InstMsi.exe Windows インストーラ機能により返される全エラーコードの詳細については、
support.microsoft.com を参照してください。
インストール失敗後のシステム回復
Microsoft Software Installer(MSI)によって、インストールが失敗した後にシステムを完全に動作する状態に戻すことができます。
MSI は、インストール、アップグレード、またはアンインストール中に実行するすべてのスタンダードアクションに対して、取り消
し動作を維持することによってこれを行います。この動作には、削除または上書きされたファイル、レジストリキー、およびその
他のリソースの復元が含まれます。Windows は、必要に応じて、ロールバックとして回復できるように、インストールまたは削除
処理の間に削除または上書きされたすべてのファイルを一時的に保存します。インストールが正常に完了した後で、Windows は一
時的なバックアップファイルをすべて削除します。
MSI スタンダードアクションのロールバックに加えて、ライブラリでもロールバックが発生した場合に、各アプリケーションに対し
て INI ファイルに記載されたコマンドの取り消しができます。インストールアクションによって変更されたすべてのファイルは、
ロールバックが発生した場合、元の状態に復元されます。
MSI エンジンがインストール順序に入っている場合、ロールバックアクションとしてスケジュールされているすべてのアクションが
無視されます。カスタムアクション、MSI スタンダードアクション、またはインストールアクションが失敗した場合、ロールバック
が開始します。
一度完了したインストールは、ロールバックできません。処理されたインストールは、安全策としてインストールセッション中にシ
ステムを保護するだけです。インストールしたアプリケーションを削除したい場合は、そのアプリケーションをアンインストールす
る必要があります。
メモ: ドライバのインストールと削除はインストール処理の一部として実行されないため、実行中に致命的エラーが発生した場
合はロールバックできません。
メモ: インストーラクリーンアップ中やインストール処理の完了後にキャンセルしたインストール、アンインストール、アップ
グレードは、ロールバックされません。
アップデートの失敗
ベンダーにより提供される MSI パッチおよびアップデートを、提供されたオリジナルのベンダー MSI パッケージに適用します。意
図的に、または誤って MSI パッケージを再パッケージすると、あるいは直接変更すると、パッチおよびアップデートは失敗する可
能性があります。MSI パッケージを再パッケージしないでください。再パッケージは、機能構造および Globally Unique Identifier
(GUID)を変更し、提供されるパッチまたはアップデートが壊れます。ベンダーが提供する MSI パッケージを変更するには、.mst
変換ファイルを使用します。
メモ: GUID は、128 ビットの長さで、GUID の生成に使用されるアルゴリズムにより、GUID が固有であること が保証されま
す。製品 GUID はアプリケーションを一意に識別します。
Managed System Software のアップグレード
旧バージョンから Server Administrator 9.5 へのアップグレードはサポートされていません。旧バージョンをアンインストールしてか
ら、Server Administrator 9.5 をインストールしてください。
26 Microsoft Windows オペレーティングシステムへの Managed System Software のインストール