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表 34. 仮想ディスクの不良ブロックの発生シナリオ例
RAID レベル仮想ディスク 状況 シナリオ 結果
RAID 0 劣化 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
冗長性がないため、コントロー
ラはピアディスクからデータ
を再生成できません。この結
果、仮想ディスクの不良ブロッ
クが発生します。
RAID 5 準備完了 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラは、ピアディスク
からデータを再生成して不良
ブロックに書き込みを送信し
ます。その後ディスクは論理
ブロックアドレッシング
(LBA)を別の物理的な場所に
再マップします。これで問題
が解決します。
RAID 5 劣化 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
ドライブが 1 つ欠落している
ため、コントローラはピアディ
スクからデータを再生成でき
ません。この結果、仮想ディス
クの不良ブロックが発生しま
す。
RAID 5 準備完了 2 台の物理ディスク上の同じ
場所に不良ブロックが 1 つあ
る。
コントローラはピアディスク
からデータを再生成できませ
ん。この結果、仮想ディスクの
不良ブロックが発生します。
RAID 6 一部劣化(1 台の物理ディスク
が故障 / 欠落)
物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラは、ピアディスク
からデータを再生成して不良
ブロックに書き込みを送信し
ます。その後ディスクは LBA
を別の物理的な場所に再マッ
プします。これで問題が解決
します。
RAID 6 劣化(2 台の物理ディスクが故
障 / 欠落)
物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラはピアディスク
からデータを再生成できませ
ん。この結果、仮想ディスクの
不良ブロックが発生します。
RAID 6 準備完了 物理ディスク上に 1 つの不良
ブロックがある。
コントローラは、ピアディスク
からデータを再生成して不良
ブロックに書き込みを送信し
ます。その後ディスクは論理
ブロックアドレッシング
(LBA)を別の物理的な場所に
再マップします。これで問題
が解決します。
不良ブロックのクリアに関する推奨事項
Storage Management では、不良ブロックの警告をクリアすることができます。不良ブロックをクリアするには、次の手順を推奨し
ます。
1. 検証 オプションを選択した状態で仮想ディスクのバックアップを行います。
次の 2 つのシナリオが発生する可能性があります。
● バックアップ操作が 1 つ、または複数のファイルで失敗する。この場合は、前回のバックアップからファイルを復元しま
す。ファイルを復元した後、手順 2 に進みます。
● バックアップ操作がエラーなしで完了する。これは、仮想ディスク上の書き込まれた部分に不良ブロックがないことを示し
ます。
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