Users Guide
コントローラごとの仮想ディスク数
コントローラで作成可能な仮想ディスク数には制限があります。コントローラがサポートする仮想ディスクの最大数に関しては、
「対応機能」でそのコントローラ用の仮想ディスク仕様を参照してください。
仮想ディスクの最大サイズの計算
仮想ディスクの作成簡易設定ウィザード には、仮想ディスクサイズの最大および最小値が表示されます。本項では、仮想ディスク
の最大サイズがコントローラタイプに基づいて計算される方法について説明します。コントローラタイプを識別するには、「RAID
コントローラテクノロジ:SATA および SAS」を参照してください。
SATA RAID コントローラ
SATA RAID コントローラの使用時は、選択した RAID レベルと、コントローラに接続された適切な物理ディスクすべてによって提供
される物理ディスク容量に基づいて、コントローラが仮想ディスクの最大サイズを算出します。たとえば、コントローラに空き容
量のある 12 台の物理ディスクが含まれており、RAID 5 を指定した場合、RAID 5 には 12 台の物理ディスクを含むことが可能である
ことから、コントローラは 12 台の物理ディスクが提供するディスク容量に基づいて仮想ディスクの最大サイズを計算します。
メモ: SATA RAID は MX5016s のディスクをサポートしません。
SAS RAID コントローラ
SAS コントローラを使用する場合、コントローラは選択した RAID レベルの作成に必要な最小物理ディスク数から提供される最大空
きディスク容量を基に、仮想ディスクの最大サイズを計算します。たとえば、RAID 5 を指定した場合は、3 台の物理ディスクを基
に最大仮想ディスクサイズを計算します。これは、仮想ディスク数が 3 台あれば RAID 5 を作成できるためです。
チャネル冗長仮想ディスク
仮想ディスクを作成する場合、異なるチャネルに接続されているディスクを使ってチャネルの冗長性を実装することができます。
この設定は、サーマルシャットダウンの対象となるエンクロージャ内のディスクに使用することができます。
メモ: チャネルの冗長性は、複数チャネを持ち外付けディスクエンクロージャに接続されているコントローラにのみ適用されま
す。
仮想ディスクの作成
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
警告: バックグラウンドで自動的に初期化が開始され、ユーザー データがあると消去されます。
RAID 機能を実装するには、仮想ディスクを作成する必要があります。仮想ディスクとは、RAID コントローラが 1 つまたは複数の物
理ディスクから作成する、ストレージのことを指します。仮想ディスクは複数の物理ディスクから作成できますが、オペレーティ
ングシステムからは単一のディスクとして認識されます。
仮想ディスクを作成する前に、「仮想ディスクを作成する前の考慮事項」の情報をよくお読みください。
Storage Management では、次のようなウィザードを使用して仮想ディスクを作成できます。
● 仮想ディスク作成の簡易設定ウィザードでは、使用可能な容量とコントローラーの考慮事項に基づいて適切な仮想ディスク レイ
アウトを算出します。このウィザードでは、推奨される選択項目を使用して仮想ディスクを迅速に作成できます。
● 仮想ディスク作成の詳細設定ウィザードでは、仮想ディスクの読み取り、書き込み、およびキャッシュ ポリシーを指定できま
す。物理ディスクと使用するコントローラー コネクターを選択することもできます。詳細設定ウィザードを使用するには、RAID
レベルとハードウェアについてよく理解している必要があります。
仮想ディスクの再構築または移行
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
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