Users Guide
メモ: Server Administrator が確実に SNMP エージェント設定を変更し、システム管理データに正しくアクセスできるように
するには、Server Administrator のインストール後にその他の SNMP エージェント設定を変更することをお勧めします。
Server Administrator SNMP は、SNMP 多重化(SMUX)プロトコルを使って SNMP エージェントと通信します。Server Administrator
SNMP が SNMP エージェントと接続すると、SNMP エージェントにオブジェクト識別子を送信して、自身を SMUX ピアと識別しま
す。オブジェクト識別子は SNMP エージェントとして設定する必要があるため、存在しない場合は、インストール中に Server
Administrator は SNMP エージェント設定ファイル /etc/snmp/snmpd.conf に次のラインを追加します。
smuxpeer .1.3.6.1.4.1.674.10892.1
SNMP コミュニティ名の変更
SNMP のコミュニティ名を設定すると、どのシステムが SNMP を介してシステムを管理できるかが決まります。管理アプリケーシ
ョンで使用される SNMP コミュニティ名は、管理アプリケーションが Server Administrator から管理情報を取得できるように、
Server Administrator を実行しているシステムで設定されている SNMP コミュニティ名と一致する必要があります。
Server Administrator を実行するシステムから、管理情報を取得するために使用される SNMP コミュニティ名を変更するには、以下
の手順を行います。
1. SNMP エージェントの構成ファイル、/etc/snmp/snmpd.conf を開きます。
2. com2sec publicsec default public または com2sec notConfigUser default public. という行を探します。
メモ: IPv6 の場合は、com2sec6 notConfigUser default public という行を探します。また、ファイルにテキスト
agentaddress udp6:161 を追加します。
3. この行を編集し、public を新しい SNMP コミュニティ名に置き換えます。編集後、新しい行は、com2sec publicsec
default community_name または com2sec notConfigUser default community_name. のようになります。
4. SNMP 設定の変更を有効にするには、systemctl restart snmpd . と入力して SNMP エージェントを再起動します。
SNMP トラップを管理ステーションに送信するためのシステム設定
Server Administrator は、センサーおよびその他の監視パラメータのステータス変更に対して、SNMP トラップを生成します。管理ス
テーションに SNMP トラップを送信するには、Server Administrator を実行しているシステム上で 1 つ、または複数のトラップ先を
設定する必要があります。
Server Administrator を実行しているシステムで管理ステーションにトラップを送信するように設定するには、SNMP エージェント
設定ファイル、/etc/snmp/snmpd.conf を編集して次のステップを実行します。
1. trapsink IP_address community_name 行をファイルに追加します。ここで、IP_address は管理ステーションの IP ア
ドレスで、community_name は SNMP コミュニティ名です。
2. SNMP 設定の変更を有効にするには、systemctl restart snmpd と入力して SNMP エージェントを再起動します。
対応 SUSE Linux Enterprise Server が実行されるシステムでの SNMP エージェン
トの設定
Server Administrator は、net-snmp エージェントに提供される SNMP サービスを使用します。SNMP エージェントを設定して、リ
モートホストから SNMP へのアクセスの有効化、コミュニティ名の変更、Set 操作の有効化、管理ステーションへのトラップ送信
ができます。OpenManage Essentials などの管理アプリケーションと適切に対話できるよう SNMP エージェントを設定するには、次
の項の手順を実行します。
メモ: SNMP 設定の詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
Server Administrator SNMP インストールアクション
Server Administrator SNMP は、SMUX プロトコルを使用して SNMP エージェントと通信します。Server Administrator SNMP が
SNMP エージェントと接続すると、SNMP エージェントにオブジェクト識別子を送信して、自身を SMUX ピアと識別します。この
オブジェクト識別子は SNMP エージェントで設定される必要があるため、インストール時に存在しない場合、Server Administrator
は SNMP エージェント設定ファイルに /etc/snmp/snmpd.conf という行を追加します。
smuxpeer .1.3.6.1.4.1.674.10892.1
設定と管理 19