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物理ディスク不良ブロックのリカバリは、RAID レベルと仮想ディスクの状態によって異なります。仮想ディスクが冗長構成の場合は、コントローラは物理ディ
スク上の不良ブロックを回復できます。仮想ディスクが冗長構成でない場合は、物理ディスクの不良ブロックが仮想ディスクの不良ブロックの原因になりま
す。
表 38. 仮想ディスクの不良ブロックの発生シナリオ例
RAID レベル仮想ディスク 状況 シナリオ 結果
RAID 0
劣化 物理ディスク上に 1 つの不良ブロッ
クがある。
冗長性がないため、コントローラはピ
アディスクからデータを再生成できま
せん。この結果、仮想ディスクの不
良ブロックが発生します。
RAID 5
準備完了 物理ディスク上に 1 つの不良ブロッ
クがある。
コントローラは、ピアディスクからデー
タを再生成して不良ブロックに書き
込みを送信します。その後ディスク
は論理ブロックアドレッシング(LBA)
を別の物理的な場所に再マップし
ます。これで問題が解決します。
RAID 5
劣化 物理ディスク上に 1 つの不良ブロッ
クがある。
ドライブが 1 つ欠落しているため、コ
ントローラはピアディスクからデータを
再生成できません。この結果、仮
想ディスクの不良ブロックが発生しま
す。
RAID 5
準備完了 2 台の物理ディスク上の同じ場所
に不良ブロックが 1 つある。
コントローラはピアディスクからデータ
を再生成できません。この結果、仮
想ディスクの不良ブロックが発生しま
す。
RAID 6
一部劣化(1 台の物理ディスクが故
障 / 欠落)
物理ディスク上に 1 つの不良ブロッ
クがある。
コントローラは、ピアディスクからデー
タを再生成して不良ブロックに書き
込みを送信します。その後ディスク
は LBA を別の物理的な場所に再
マップします。これで問題が解決し
ます。
RAID 6
劣化(2 台の物理ディスクが故障 /
欠落)
物理ディスク上に 1 つの不良ブロッ
クがある。
コントローラはピアディスクからデータ
を再生成できません。この結果、仮
想ディスクの不良ブロックが発生しま
す。
RAID 6
準備完了 物理ディスク上に 1 つの不良ブロッ
クがある。
コントローラは、ピアディスクからデー
タを再生成して不良ブロックに書き
込みを送信します。その後ディスク
は論理ブロックアドレッシング(LBA)
を別の物理的な場所に再マップし
ます。これで問題が解決します。
不良ブロックのクリアに関する推奨事項
Storage Management では、不良ブロックの警告をクリアすることができます。不良ブロックをクリアするには、次の手順を推奨します。
1 検証 オプションを選択した状態で仮想ディスクのバックアップを行います。
次の 2 つのシナリオが発生する可能性があります。
• バックアップ操作が 1 つ、または複数のファイルで失敗する。この場合は、前回のバックアップからファイルを復元します。ファイルを復元した後、手
順
2 に進みます。
仮想ディスク
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