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仮想ディスクの最大サイズの計算
仮想ディスクの作成簡易設定ウィザード には、仮想ディスクサイズの最大および最小値が表示されます。本項では、仮想ディスクの最大サイズがコント
ローラタイプに基づいて計算される方法について説明します。コントローラタイプを識別するには、「RAID コントローラテクノロジSATA および SAS」を参照
してください。
SATA RAID コントローラ
SATA RAID コントローラの使用時は、コントローラが選択した RAID レベルと、コントローラに接続された適切な物理ディスクすべてによって提供される物
理ディスク容量に基づいて、仮想ディスクの最大サイズを算出します。たとえば、コントローラに空き容量のある 12 台の物理ディスクが含まれており、RAID
5
を指定した場合、RAID 5 には 12 台の物理ディスクを含むことが可能であることから、コントローラは 12 台の物理ディスクが提供する空き容量に基づ
いて仮想ディスクの最大サイズを計算します。
SAS RAID コントローラ
SAS コントローラを使用する場合、コントローラは選択した RAID レベルの作成に必要な最小物理ディスク数から提供される最大空きディスク容量を基
に、仮想ディスクの最大サイズを計算します。たとえば、
RAID 5 を指定した場合は、3 台の物理ディスクを基に最大仮想ディスクサイズを計算します。こ
れは、仮想ディスク数が 3 台あれば RAID 5 を作成できるためです。
チャネル冗長仮想ディスク
仮想ディスクを作成する場合、異なるチャネルに接続されているディスクを使ってチャネルの冗長性を実装することができます。この設定は、サーマルシャッ
トダウンの対象となるエンクロージャ内のディスクに使用することができます。
メモ
: チャネルの冗長性は、複数チャネを持ち外付けディスクエンクロージャに接続されているコントローラにのみ適用されます。
関連リンク
チャネル冗長性
チャネル冗長仮想ディスクの作成
仮想ディスクの作成
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
RAID 機能を実装するには、仮想ディスクを作成する必要があります。仮想ディスクとは、RAID コントローラによって 1 つまたは複数の物理ディスクから
成されたストレージを指します。仮想ディスクは複数の物理ディスクから作成されますが、オペレーティングシステムはこれを単一のディスクとして認識しま
す。
仮想ディスクを作成する前に、「仮想ディスクを作成する前の考慮事項」を理解しておく必要があります。
Storage Management は仮想ディスクの作成に役立つウィザードを提供します。
仮想ディスク作成の簡易設定ウィザード は、使用可能な容量とコントローラの考慮事項に基づいて適切な仮想ディスクレイアウトを算出します。
このウィザードを使用すると、推奨選択を使用して仮想ディスクを迅速に作成することができます。
仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード では、仮想ディスクの読み取り、書き込み、キャッシュポリシーを指定できます。また、使用される物理ディ
スクとコントローラコネクタを選択することもできます。詳細設定ウィザードを使用するには、RAID レベルとハードウェアに関する詳細な知識が必要で
す。
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仮想ディスク