Users Guide

学習サイクルではバッテリの内蔵回路を再調整し、コントローラがこのバッテリで電源喪失時にコントローラのキャッシュをあらかじめ指定された期間保持で
きるかを判断できるようにします。
学習サイクルの進行中は、停電中にバッテリがキャッシュを維持できない場合があります。コントローラが ライトバックキャッシュ ポリシーを使用している場
合、コントローラは、学習サイクルが完了するまで
ライトスルーキャッシュ ポリシーに変更されます。ライトスルーキャッシュポリシーはディスクに直接データを
書き込むため、停電時にキャッシュでのデータ損失リスクを低減します。
メモ: コントローラを 強制ライトバックキャッシュ ポリシーに設定している場合、キャッシュポリシーは学習サイクル中に変更されません。強制ライ
トバックキャッシュ ポリシーを使用しているときは、学習サイクルの進行中における停電発生時にデータ損失が発生する可能性があります。
コントローラのファームウェアは、90 日ごとに学習サイクルを自動的に開始します。学習サイクルの開始時間をさらに 7 日間遅延させることができますが、
それを過ぎるとファームウェアは自動的に学習サイクルを開始します。
メモ: バッテリの充電中は、学習サイクルを実行できません。バッテリの充電中にコントロールのファームウェアまたはユーザーが学習サイクルを
開始すると、バッテリの学習状況に「要求済み」と表示されます。バッテリが完全に充電されると学習サイクルが開始されます。
関連リンク
バッテリの遅延学習サイクルの開始
バッテリの透過的学習サイクル
PERC H710 および PERC H810 コントローラは、バッテリの充電残量を定期的に算出して、十分な電力があることを確認する、透過的学習サイクル
TLCをサポートします。この操作は自動的に実行され、システムまたはコントローラのパフォーマンスに影響を与えることはありません。コントローラではバ
ッテリに対して自動的に TLC が実行され、90 日ごとに充電量のキャリブレーションおよび測定が行われます。必要に応じて、操作を手動で実行すること
ができます。
バッテリの遅延学習サイクルの開始
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
コントローラファームウェアは、90 日ごとにバッテリの学習サイクルを自動的に開始します。学習サイクルを実行しているファームウェアを停止することはでき
ませんが、学習サイクルの開始時期を最長 7 日まで遅延させることができます。
関連リンク
学習サイクルの開始
RAID コントローラバッテリ
バッテリ学習サイクルの遅延
1 テキストボックスに数値を入力します。値は 07 の範囲にする必要があります。この値はバッテリの学習サイクルを遅延する日数を示します。学
習サイクルは、最大 7 日まで遅延できます。
2 時間 テキストボックスに数値を入力します。値は 023 の範囲にする必要があります。この値はバッテリの学習サイクルを遅延する時間を示しま
す。
3 変更の適用 をクリックします。
変更を保存せずに終了する場合は、バッテリ情報ページに戻る をクリックします。
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RAID コントローラバッテリ