Users Guide
Storage Management サーバは、仮想ディスクの作成時にディスクグループの概念を実装します。機能的には、ある物理ディスクの
グループが最初の仮想ディスクの作成に使用されると、そのディスクの未使用容量は、仮想ディスクを拡張するか、未使用容量内
に新しい仮想ディスクを作成するためのみに使用されます。これらの仮想ディスクは同じ RAID レベルになります。
また、既存の混在構成は影響を受けません。ただし、混在構成を作成することはできません。
仮想ディスクでの読み書き、再構築、およびディスクの削除を行うことができます。
以前のソフトウェア RAID バージョンから移行され、複数の RAID レベルで構成されたディスクセットでは、仮想ディスクを作成す
ることはできません。
Linux を実行するシステムでの仮想ディスクに関する考慮事
項
Linux オペレーティングシステムのバージョンによって、仮想ディスクサイズは 1TB に制限されます。1TB 以上の仮想ディスクを作
成する前に、オペレーティングシステムがこの仮想ディスクサイズをサポートしているかどうかを確認してください。お使いのオ
ペレーティングシステムのサポート内容は、そのオペレーティングシステムのバージョンおよびこのオペレーティングシステムに対
して実行したアップデートや修正の内容によって異なります。また、周辺機器の容量が 1TB 超の仮想ディスクに対応しているかも
調べてください。詳細に関しては、ご使用のオペレーティングシステムおよび周辺機器のマニュアルを参照してください。
仮想ディスクあたりのディスク数
仮想ディスクに含める物理ディスク数には制限があります。これらの制限はコントローラによって異なります。仮想ディスクの作
成で、コントローラは一部のストライプとスパン(物理ディスクのストレージを組み合わせる方法)をサポートします。ストライプ
とスパンの合計数が制限されているため、使用できる物理ディスク数も限られます。ストライプとスパンの制限によって、連結お
よび RAID レベルは次のような影響を受けます。
• 最大スパン数は、RAID 10 、RAID 50、および RAID 60 に影響します。
• 最大ストライプ数は、RAID 0、RAID 5、RAID 50、RAID 6 および RAID 60 に影響します。
• 1 つのミラー内の物理ディスク数は常に 2 です。このプロパティは RAID 1 および RAID 10 に影響します。
RAID 50 および RAID 60 の場合、他の RAID レベルで使用できる数以上の物理ディスクを使用することができます。ファームウェア
バージョン 6.1 を搭載した SAS コントローラ上の RAID 10 は最大 256 の物理ディスクを使用できます。ただしコントローラのコネ
クタ数は、RAID 10、RAID 50、または RAID 60 を使用したときに仮想ディスクに含める物理ディスク数を制限します。これは、限
られた数の物理ディスクしか物理的にコントローラに接続できないためです。
仮想ディスクがサポートする物理ディスクの最大数に関する情報は、「サポートされる機能」でコントローラの仮想ディスク要件を
参照してください。
コントローラごとの仮想ディスク数
コントローラで作成可能な仮想ディスク数には制限があります。コントローラがサポートする仮想ディスクの最大数に関しては、
「対応機能」でそのコントローラ用の仮想ディスク仕様を参照してください。
仮想ディスクの最大サイズの計算
仮想ディスクの作成簡易設定ウィザード には、仮想ディスクサイズの最大および最小値が表示されます。本項では、仮想ディスク
の最大サイズがコントローラタイプに基づいて計算される方法について説明します。コントローラタイプを識別するには、「RAID
コントローラテクノロジ:SATA および SAS」を参照してください。
SATA RAID コントローラ
SATA RAID コントローラの使用時は、選択した RAID レベルと、コントローラに接続された適切な物理ディスクすべてによって提供
される物理ディスク容量に基づいて、コントローラが仮想ディスクの最大サイズを算出します。たとえば、コントローラに空き容
量のある 12 台の物理ディスクが含まれており、RAID 5 を指定した場合、RAID 5 には 12 台の物理ディスクを含むことが可能である
ことから、コントローラは 12 台の物理ディスクが提供するディスク容量に基づいて仮想ディスクの最大サイズを計算します。
メモ: SATA RAID は MX5016s のディスクをサポートしません。
仮想ディスク 99