Users Guide
• 仮想ディスクあたりのディスク数
• コントローラごとの仮想ディスク数
• 仮想ディスクの最大サイズの計算
次の項目も参照してください。
• RAID コントローラの読み取り、書き込み、キャッシュ、およびディスクキャッシュポリシー
• ホットスペアについて
• コントローラ - 対応ストライプサイズ
• 設定変更を表示する際の時間の遅延
メモ: 本マニュアルのほか、コントローラに付属のハードウェアのマニュアルにも目を通してください。このマニュアルととも
にハードウェアのマニュアルを読むことで、コントローラの制限についてより深い理解を得ることができます。
コントローラの仮想ディスクに関する考慮事項
この項に記載される考慮事項に加え、次のコントローラに関する「仮想ディスクごとの物理ディスク数」に説明されているコント
ローラの制限事項にも留意してください。
• PERC H730P MX
• PERC H745P MX
• PERC S140
メモ: Storage Management に表示されるコントローラの順序は、ヒューマンインタフェース(HII)および PERC オプション
ROM に表示される順序と異なる場合があります。コントローラの順序が原因で制限が生じることはありません。
仮想ディスクを作成する場合、次の事項に留意してください。
• コントローラでの仮想ディスクの作成 — 仮想ディスクを作成する際には、どの物理ディスクを仮想ディスクに含めるかを指定
します。作成した仮想ディスクは指定の物理ディスクにスパンされます。仮想ディスクのサイズによっては、仮想ディスクが
物理ディスク上のすべての容量を使用しないこともあります。物理ディスクの残りの容量は、物理ディスクが同じサイズでな
い限り 2 番目の仮想ディスクに使用することはできません。さらに各物理ディスクのサイズが同じで 2 番目の仮想ディスクに
残りの容量を使用する場合、この新しいディスクを拡張して元の仮想ディスクに含まれていない物理ディスクを含めることは
できません。
• コントローラにおける仮想ディスクの削除および作成時の容量割り当て — 仮想ディスクを削除する際は、削除する仮想ディス
クによって使用されていた物理ディスク上で容量を解放するか、空き容量を作成します。ディスクグループにいくつかの仮想デ
ィスクを作成した場合、仮想ディスクを削除すると、物理ディスク上のさまざまな場所に空き容量ができることになります。
新しい仮想ディスクを作成すると、コントローラでは物理ディスクの空き容量のうちどれを新しい仮想ディスクに割り当てるか
判断する必要があります。PERC コントローラは、最も大きい空き容量を見つけ、これを新しい仮想ディスクに割り当てます。
• 2 TB の SCSI 制限 — PERC コントローラに作成する仮想ディスクは、合計サイズ 2 TB 以上の物理ディスクからは作成できませ
ん。これはコントローラ実装に関する制限です。たとえば、最終的な仮想ディスクのサイズに関係なく、サイズが 73 GB の物
理ディスクを 30 台以上選択することはできません。このサイズのディスクを 30 台以上選択しようとすると、2 TB の制限に達
するため、選択する物理ディスクの数を減らすようにポップアップメッセージが表示されます。2 TB 制限は業界全体の SCSI 制
限です。
• 仮想ディスクの拡張 — 再設定 タスクは、メンバーの物理ディスクの全容量を使用する仮想ディスクの拡張のみに使用できま
す。
• 仮想ディスクの再設定 — 同じ物理ディスクを使用する仮想ディスクが複数ある場合は、再設定 タスクを使用できません。た
だし、物理ディスクセットに仮想ディスクが 1 つしか存在しない場合は、その仮想ディスクを再設定できます。
• コントローラ上に保存されない仮想ディスク名 — 作成する仮想ディスクの名前は、コントローラ上に保存されません。異なる
オペレーティングシステムを使って再起動した場合、新しいオペレーティングシステムが独自の命名規則を使って仮想ディスク
名を変更することがあります。
• クラスタが有効になっているコントローラでの仮想ディスクの作成と削除 — クラスタが有効になっているコントローラから仮
想ディスクを作成または削除する際は、特に考慮しなければならない点があります。
• チャネルの冗長性の実装 — 1 つ、または複数のチャネルに冗長データが維持される仮想ディスクは、チャネルが冗長化されて
います。チャネルの 1 つが失敗しても、冗長データが別のチャネルに存在するためデータが失われることはありません。
• データの再構築 — 冗長と非冗長仮想ディスク両方で使用される場合、障害が発生した物理ディスクは再構築できません。この
状況で障害が発生した物理ディスクを再構築する場合は、非冗長仮想ディスクを削除する必要があります。
• S110 のディスクグループの概念に関する考慮事項 — ディスクグループとは、1 つ、または複数の仮想ディスクが作成される RAID
コントローラに接続されたディスクを論理的にグループ化したものです。その際、ディスクグループのすべての仮想ディスクは
ディスクグループのすべての物理ディスクを使用します。現在の実装では、論理デバイス作成の際に、混在したディスクグルー
プのブロックがサポートされています。
物理ディスクはディスクグループにまとめられるので、1 つのディスクグループで RAID レベルが混在することはありません。
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