Users Guide
ディスクキャッシュポリシー
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
メモ: ソリッドステートディスク(SSD)および SAS 12 Gbps アダプタは、キャッシュポリシー機能に対応していません。
ディスクキャッシュポリシー機能は、PERC ハードウェアコントローラに接続されている非 RAID SAS/SATA 物理ディスク(HDD)、
およびソフトウェア RAID S130 コントローラに接続されている RAID SAS/SATA 物理ディスクでサポートされています。この機能
は、コントローラモードに依存しないため、コントローラ RAID または HBA モードで実行中でも通常とおり機能します。
ディスクキャッシュポリシー を有効にして、仮想ディスクのすべてのメンバーの物理ディスクキャッシングポリシーを設定します。
この機能が有効の場合、物理ディスクは物理ディスクキャッシュにデータを書き込んでから物理ディスクに書き込みます。ディス
クに書き込むよりキャッシュに書き込む方が処理が速いため、この機能を有効にするとシステムの性能が向上します。
PERC ハードウェアコントローラに接続されている非 RAID ディスクのディスクキャッシュポリシーのオプションは、次のとおりで
す。
• 有効 — ディスクキャッシュポリシーは有効です。
• 無効 — ディスクキャッシュポリシーは無効です。
• 変更なし — ディスクはデフォルトの書き込みキャッシュモードを使用します。
メモ: 変更なし オプションは、ファームウェアバージョンが最新の PERC 9 ハードウェアコントローラでのみ適用可能で
す。
メモ: 物理ディスクのディスクキャッシュポリシー設定を工場 出荷時のデフォルト設定に復元したい場合は、サーバーを再
起動する必要があります。
ソフトウェア RAID S130 コントローラに接続されている RAID ディスクのディスクキャッシュポリシーのオプションは、次のとおり
です。
• デフォルト — ディスクはデフォルトの書き込みキャッシュモードを使用します。
• 有効 — ディスクキャッシュポリシーは有効です。
• 無効 — ディスクキャッシュポリシーは無効です。
• 不整合 —- 仮想ディスク内のすべての物理ディスクでディスクキャッシュポリシーが統一されていません。たとえば、仮想ディ
スクが 3 台の物理ディスクで構成されている場合、最初の物理ディスクのディスクキャッシュポリシーは 有効、2 台目の物理
ディスクは 無効、3 台目の物理ディスクは デフォルト です。次に、仮想ディスクに対するディスクキャッシュポリシーの状態
が 不整合 と表示されます。
メモ: SATA ドライブベースの仮想ディスクでは、ディスクキャッシュポリシーのデフォルト設定は有効になっており、SAS ド
ライブベースの仮想ディスクでは無効になっています。
メモ: SAS 6i/R および PERC H200 コントローラシリーズでは、ディスクキャッシュポリシー設定は仮想ディスクを作成した
後に初めて使用可能になります。
関連タスク
• 仮想ディスクポリシーの変更
PERC コントローラにおけるバックグラウンド初期
化
PERC コントローラでは、冗長仮想ディスクのバックグラウンドの初期化が仮想ディスクの作成 0~5 分後に自動的に開始されま
す。冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化によって、仮想ディスクは冗長データの維持と書き込みパフォーマンスの向上に
備えます。たとえば、RAID 5 仮想ディスクのバックグラウンド初期化完了後、パリティ情報が初期化されます。RAID 1 仮想ディス
クのバックグラウンド初期化完了後は、物理ディスクがミラーリングされます。
バックグラウンド初期化プロセスは、冗長データで今後発生する可能性のある問題をコントローラが識別して修正するために役立
ちます。この点では、バックグラウンド初期化プロセスは整合性チェックに似ています。
バックグラウンドの初期化は完了するまで実行する必要があります。キャンセルすると、バックグラウンドの初期化は 0~5 分以
内に自動的に再開されます。バックグラウンド初期化の実行中、読み取りおよび書き込み操作のようなプロセスは実行可能です
が、仮想ディスクの作成などのプロセスは並行して実行できません。これらのプロセスによって、バックグラウンド初期化はキャ
ンセルされます。
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