Users Guide
• 読み取りキャッシュ有効 — コントローラはキャッシュ情報を読み取って、要求されたデータがキャッシュに存在するかを検証
してからディスクからデータを取得します。まず最初にキャッシュ情報を読み取ることにより、読み取りパフォーマンスが高速
化します。これは、データがキャッシュに存在する場合、ディスクよりもキャッシュからより素早く取得できるためです。
• 読み取りキャッシュ無効 — コントローラはキャッシュではなくディスクから直接データを取得します。
書き込みポリシー
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
書き込みポリシーは、コントローラが書き込み要求完了信号を、データがキャッシュに保存された直後、またはディスクに書き込ま
れた後のどちらの時点で送信するかを指定します。
• ライトバック - データがキャッシュに入り、ディスクに書き込まれる前に、コントローラから書き込み要求の完了信号が送信さ
れます。ライトバックキャッシングは、後続の読み取り要求がキャッシュから素早くデータを取得してからディスクから取得す
るため、性能が向上します。ただし、システム不具合でデータロスが生じると、データがディスクに書き込まれないことがあり
ます。他のアプリケーションは、ディスクに利用可能なデータがあると仮定した処理を行うと問題が生じる場合もあります。
メモ: ストレージ管理では、バッテリのないコントローラ用の ライトバック ポリシーは選択できません。唯一の例外は
PERC S100 と PERC S300 です。この制限は、電源障害でデータ損失が発生しないようバッテリを装備しないコントロー
ラを保護します。一部のコントローラでは、ストレージ管理では利用できなくても、コントローラ BIOS の ライトバック
ポリシーが利用できることがあります。
• 強制ライトバック — コントローラにバッテリが装備されているかどうかに関わらず、書き込みキャッシュが有効になります。
コントローラにバッテリが搭載されていない場合、強制ライトバックキャッシングが使用されると、電源障害時にデータの損失
が発生する可能性があります。
メモ: PERC 10 コントローラの場合、「強制ライトバック」ポリシーは「ライトバック」ポリシーと同じです。
• ライトバック有効化 — コントローラのファームウェアが指定された期間内に充電済みバッテリの存在を検出しないと、書き込
みキャッシュを無効にします。たとえば、一部のコントローラでは、ファームウェアが 72 時間以内に充電済みバッテリを検出
しないと、書き込みキャッシュが無効になります。
• ライトスルー — コントローラはデータがディスクに書き込まれた後でのみ書き込み要求完了信号を送信します。ライトスルー
キャッシングは、データがディスクに書き込まれた後でのみ使用可能と見なされるため、ライトバックキャッシングより優れた
データセキュリティを提供します。
メモ: ライトスルーは、クラスタモード有効時のデフォルトの書き込みポリシー設定です。
• ライトキャッシュ有効化保護 — コントローラは、物理ディスクにデータを書き込む前に書き込みキャッシュにデータを書き込
みます。書き込みキャッシュにデータを書き込むのは、ディスクに書き込むより時間が少ないため、書き込みキャッシュを有効
にするとシステムの性能が向上します。データが書き込みキャッシュに書き込まれた後、システムは他の操作を続けることがで
きます。その間、コントローラは、書き込みキャッシュから物理ディスクにデータを書き込むことで書き込み処理を完了しま
す。書き込みキャッシュ有効化保護 ポリシーは、コントローラに機能するバッテリが搭載されている場合にのみ使用できます。
機能するバッテリが存在することにより、電源障害がある場合でも、データは確実に書き込みキャッシュから物理ディスクに書
き込まれます。
メモ: ストレージ管理では、バッテリを搭載しないコントローラ用の 書き込みキャッシュ有効化保護 ポリシーは選択できま
せん。この制限は、電源障害でデータロスが発生しないようバッテリを装備しないコントローラを保護します。バッテリを
装備しないコントローラで 仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード を使用すると、ウィザードは、書き込みキャッシュ無
効化 オプションのみを表示するか、書き込みポリシーのオプションを表示しません。
• ライトキャッシュ無効 — コントローラに正常に機能するバッテリが装備されていない場合は、これが唯一使用可能なオプショ
ンです。
キャッシュポリシー
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
ダイレクト I/O およびキャッシュ I/O ポリシーは、特定の仮想ディスクでの読み取りに適用されます。この設定は先読みポリシー
には影響しません。キャッシュポリシーは次のとおりです。
• キャッシュ I/O — すべての読み取りがキャッシュメモリでバッファされることを指定します。
• ダイレクト I/O — 読み取りがキャッシュメモリでバッファされないことを指定します。ダイレクト I/O を使用する場合、デー
タは読み取り要求中にコントローラキャッシュとホストシステムに同時転送されます。後続の読み取り要求で同じデータブロ
ックからのデータが必要な場合、コントローラキャッシュから直接読み取ることができます。ダイレクト I/O 設定はキャッシュ
ポリシー設定を上書きしません。ダイレクト I/O はデフォルト設定です。
メモ: キャッシュポリシーは、バッテリが搭載されていないコントローラではサポートされません。
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