Users Guide
RAID コントローラ機能
それぞれのコントローラには異なる機能があります。お使いのシステムに複数のコントローラが接続されている場合、各コントロ
ーラの 情報 / 設定 ページに表示されるタスクが異なることがあります。
コントローラでは、読み取り、書き込み、およびキャッシュのポリシーの他、ホットスペアの処理方法が異なる場合もあります。
仮想ディスクの作成およびホットスペアの割当を行う場合はこれらの違いに注意するようにしてください。
次の項目は RAID コントローラの機能のいくつかを説明したものであり、より詳しい説明へのリンクが表示されています。コント
ローラがサポートする機能については、「対応機能」を参照してください。
• ホットスペア — RAID コントローラでは、ホットスペアは故障したディスクのバックアップです。「ホットスペアでの仮想ディ
スクの保護」を参照してください。
• データの再構築 — 故障した物理ディスクが冗長仮想ディスクの一部である場合、その物理ディスクからデータを再構築できま
す。「冗長情報の再構築」を参照してください。
• 仮想ディスク拡張 — 仮想ディスク拡張により仮想ディスクにディスクを追加することで、仮想ディスクをオンラインにしたま
まディスク容量を拡張することができます。この機能はオンライン容量拡張(OLCE)とも呼ばれます。「仮想ディスクタスク」
を参照してください。
• RAID 移行 — 仮想ディスクの作成後に RAID レベルを変更することができます。「仮想ディスクの再設定または移行」を参照し
てください。
• 物理および仮想ディスクの別のコントローラへの移動 — この機能によって、物理および仮想ディスクを 1 つのシステムから別
のシステムへ移動することができます。「物理および仮想ディスクのシステム間移動」を参照してください。
• 読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシー — データの読み取りおよび書き込みの方法はコントローラによって異なりま
す。読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシーはデータ暗号化とシステム性能に影響します。「RAID コントローラの読み
取り、書き込み、キャッシュ、およびディスクキャッシュポリシー」を参照してください。
• 整合性チェック — 整合性チェックは、仮想ディスクの冗長データの整合性を判断します。必要な場合は、この機能が冗長情報
を再構築します。「冗長仮想ディスクの整合性の維持」を参照してください。
• 巡回読み取り — 巡回読み取りはディスクエラーを検出してディスクの故障とデータの損失または破壊を防止します。詳細につ
いては、「巡回読み取りモードの設定」を参照してください。
• ディスクの移行または外部設定 — 一部のコントローラでは、1 つ、または複数の仮想ディスクを含む物理ディスクを別のコン
トローラに移動することができます。移動先のコントローラは外部設定(仮想ディスク)の認識とインポートが可能です。詳細
については、「外部設定操作」を参照してください。
コントローラ — 対応 RAID レベル
RAID コントローラによって対応する RAID レベルが異なる場合があります。コントローラが対応している RAID レベルの詳細に関
しては、「対応機能」を参照して下さい。
コントローラ — 対応ストライプサイズ
仮想ディスクの作成時に、仮想ディスク用のストライプサイズを指定する必要があります。コントローラが異なれば、対応可能な
ストライプサイズの制限も異なります。コントローラがサポートするストライプサイズの詳細に関しては、「対応機能」のコントロ
ーラの仮想ディスク仕様の項を参照してください。
RAID コントローラの読み取り、書き込み、キャッシ
ュ、およびディスクキャッシュポリシー
仮想ディスクの作成時に、仮想ディスクの読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシーを指定できます。次のサブセクション
でこれらのポリシーについて説明しています。
読み取りポリシー
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
読み取りポリシーは、コントローラがデータを探すときに、仮想ディスクの連続セクタを読み取るかどうかを指定します。
• 先読み — コントローラはデータシーク時に仮想ディスクの連続セクタを読み取ります。データが仮想ディスクの連続セクタに
書かれている場合、先読み ポリシーによってシステムパフォーマンスが向上します。
• 先読みなし — 先読みなしポリシーを選択すると、コントローラは先読みポリシーを使用しません。
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