Users Guide
SAS RAID コントローラ
SAS コントローラを使用する場合、コントローラは選択した RAID レベルの作成に必要な最小物理ディスク数から提供される最大空
きディスク容量を基に、仮想ディスクの最大サイズを計算します。たとえば、RAID 5 を指定した場合は、3 台の物理ディスクを基
に最大仮想ディスクサイズを計算します。これは、仮想ディスク数が 3 台あれば RAID 5 を作成できるためです。
チャネル冗長仮想ディスク
仮想ディスクを作成する場合、異なるチャネルに接続されているディスクを使ってチャネルの冗長性を実装することができます。
この設定は、サーマルシャットダウンの対象となるエンクロージャ内のディスクに使用することができます。
メモ: チャネルの冗長性は、複数チャネを持ち外付けディスクエンクロージャに接続されているコントローラにのみ適用されま
す。
仮想ディスクの作成
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
RAID 機能を実装するには、仮想ディスクを作成する必要があります。仮想ディスクとは、RAID コントローラによって 1 つまたは複
数の物理ディスクから 作成されたストレージを指します。仮想ディスクは複数の物理ディスクから作成されますが、オペレーティ
ングシステムはこれを単一のディスクとして認識します。
仮想ディスクを作成する前に、「仮想ディスクを作成する前の考慮事項」を理解しておく必要があります。
Storage Management は仮想ディスクの作成に役立つウィザードを提供します。
• 仮想ディスク作成の簡易設定ウィザード は、使用可能な容量とコントローラの考慮事項に基づいて適切な仮想ディスクレイア
ウトを算出します。このウィザードを使用すると、推奨選択を使用して仮想ディスクを迅速に作成することができます。
• 仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード では、仮想ディスクの読み取り、書き込み、キャッシュポリシーを指定できます。ま
た、使用される物理ディスクとコントローラコネクタを選択することもできます。詳細設定ウィザードを使用するには、RAID
レベルとハードウェアに関する詳細な知識が必要です。
仮想ディスクの再構築または移行
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
仮想ディスクを再構築または移行することで、仮想ディスクの容量を増やしたり RAID レベルを変更したりすることができます。
メモ: ソフトウェア RAID S110 および S130 コントローラ上で、物理ディスク(SATA SSD または HDD)を仮想ディスクから
取り外し、同じ物理ディスクを即座に仮想ディスクに再挿入した場合(ホットプラグ)、仮想ディスクの状態は 準備完了 と表
示され、物理ディスクの状態は オンライン と表示されます。ただし、同じ物理ディスクを少し遅れて再挿入した場合、仮想
ディスクの状態は 劣化 と表示され、物理ディスクの状態は 準備完了 と表示されます。
仮想ディスクを再構築するには、次の手順を実行します。
1. 仮想ディスク再構築と容量拡張の開始とターゲット RAID レベルについての情報を確認します。
2. ツリービューで、仮想ディスクが存在するコントローラを特定します。仮想ディスク オブジェクトが表示されるまでコントロー
ラオブジェクトを展開します。
3. 仮想ディスクの タスク ドロップダウンリストボックスから 再構築 タスクを選択し、実行 をクリックします。
4. 再構築ウィザードを使用して、再構築 タスクを完了します。
仮想ディスク再構成と容量拡張の開始とターゲット
RAID レベル
仮想ディスクの作成後、仮想ディスクを再構成できるかどうかは、コントローラ、RAID レベル、および利用可能な物理ディスクに
応じて異なります。
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