Users Guide
10
エンクロージャとバックプレーン
物理ディスクはエンクロージャに収容、またはシステムのバックプレーンに接続することができます。エンクロージャはシステムに外部接続されますが、
バックプレーンとその物理ディスクはシステム内蔵です。
関連リンク
エンクロージャ
バックプレーン
バックプレーン
バックプレーン オブジェクトは、Storage Management ツリー表示でコントローラを展開することによって表示できます。Storage Management は
バックプレーンおよび接続された物理ディスクの状態を表示します。バックプレーンはエンクロージャに似ています。バックプレーンで、コントローラのコ
ネクタと物理ディスクはエンクロージャに接続されますが、外部エンクロージャに関連付けられた管理機能(温度プローブ、アラームなど)はありませ
ん。
フレキシブルバックプレーンゾーニング
フレキシブルバックプレーンゾーニングは、Storage Management に導入された機能であり、これを使用すると単一のエクスパンダにより 2 つの
PERC ハードウェアコントローラをバックプレーンまたは内蔵ドライブアレイに接続することができます。この構成を使用すると、Storage
Management はバックプレーンを 2 つの PERC ハードウェアコントローラに分割することができ、その結果として、システムのパフォーマンスは向上し
ます。フレキシブルバックプレーンゾーニングが有効になっている場合、2 台の PERC ハードウェアコントローラに接続されているすべてのバックプレー
ンに、同じバックプレーンの ID が表示されます。フレキシブルバックプレーンゾーニングでは、第 1 のコントローラに接続されている物理ディスクおよび
仮想ディスクは、第 2 のコントローラには表示されません。その逆も同様です。たとえば、第 1 のコントローラを使用して仮想ディスクを作成した場
合、第 1 のコントローラに接続されている物理ディスクのみが列挙され、操作の対象となります。特定のコントローラの スロット占有レポート を表
示している場合も、同じルールが適用されます。
フレキシブルバックプレーンゾーニング機能は、PowerEdge R630 および R730xd の、スロットが 24 個あるバックプレーンでのみサポートされていま
す。PowerEdge R730xd で、スロットが 26 個ある場合、背面ポートの隣にある追加の 2 つのスロットについては、この構成では考慮されません。
メモ: フレキシブルバックプレーンゾーニングは、RACADM を介してのみ設定可能で、Storage Management を介しては設定できませ
ん。
メモ: フレキシブルバックプレーンゾーニングは PERC(内部)シリーズのコントローラ(PERC H730 アダプタ、PERC H730 ミニ、HBA
330、および HBA 330 ミニ)でのみサポートされています。この機能は、PERC H330 アダプタおよび PERC H330 ミニではサポート
されていません。
エンクロージャ
Storage Management はさまざまなエンクロージャと、それらのコンポーネントの管理を可能にします。エンクロージャに収容された物理ディスクの
管理に加え、エンクロージャのファン、電源装置、温度プローブの状態も監視できます。これらのコンポーネントは、Storage Management ツリービ
ューでコントローラ、コネクタ、エンクロージャのオブジェクトを展開して表示できます。
Storage Management ではエンクロージャをホットプラグすることができます。ホットプラグとは、オペレーティングシステムの実行中に、コンポーネント
をシステムに追加することを意味します。
メモ: この機能を使用するには、物理デバイスが最新のファームウェアを搭載したコントローラに接続されている必要があります。最新
の対応ファームウェアについては、サービスプロバイダにお問い合わせください。
エンクロージャをホットプラグまたはホット再設定した後で左のツリーを更新すると、状態と設定の変更が表示されます。システムを再起動する必
要はありません。
86