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ストライプサイズ パリティディスクを含まない、ストライプによって消費される総ディスク容量。たとえば、ストライプは 64KB のディスク容量で、
ストライプの各ディスクには 16KB のデータがあるとします。この場合、ストライプサイズは 64KB でストライプエレメントサイズは 16KB です。
ストライプエレメント 単一の物理ディスク上にあるストライプの一部分です。
ストライプエレメントサイズ ストライプエレメントによって消費されるディスク容量。たとえば、ストライプは 64KB のディスク容量で、ストライプ
の各ディスクには 16KB のデータが存在するとします。この場合、ストライプサイズは 16KB でストライプエレメントサイズは 64KB です。
パリティ ストライピングとアルゴリズムを組み合わせて使用することによって維持される冗長データ。ストライピングを行っているディスクの 1
が失敗すると、アルゴリズムを使用してパリティ情報からデータを再構築することができます。
スパン 物理ディスクグループのストレージ容量を RAID 1050 または 60 の仮想ディスクとして組み合わせるために使用する RAID 技術。
RAID レベル
RAID レベルではミラーリング、ストライピング、パリティを併用することでデータ冗長性や読み書きパフォーマンスの向上を実現します。各 RAID
レベルの詳細に関しては、「RAID レベルと連結の選択」を参照してください。
可用性とパフォーマンスを高めるためのデータストレージの編成
RAID は、ディスクストレージをまとめるための異なる方法または RAID レベルを提供します。一部の RAID レベルでは、ディスクの障害発生後にデ
ータを復元できるように冗長データが維持されます。RAID レベルが異なると、システムの I/O(読み書き)パフォーマンスが影響を受けることがあり
ます。
冗長データを維持するには、追加の物理ディスクを使用する必要があります。ディスク数が増えると、ディスク障害の可能性も増加します。I/O
フォーマンスと冗長性に違いがあるため、オペレーティング環境のアプリケーションと保存するデータの性質によってはある RAID レベルが他の RAID
レベルより適している場合があります。
連結または RAID レベルを選択する場合は、パフォーマンスとコストに関する次の注意事項が適用されます。
可用性または耐障害性 可用性または耐障害性とは、システムのコンポーネントの 1 つに障害が発生しても動作を継続し、データへのアク
セスを提供することができる、システムの能力を指します。
RAID ボリュームでは、可用性またはフォールトトレランスは冗長データを維持するこ
とによって達成できます。冗長データにはミラー(複製データ)とパリティ情報(アルゴリズムを使用したデータの再構成)が含まれています。
パフォーマンス 選択する RAID レベルによって、読み取りおよび書き込みパフォーマンスが向上したり低下したりします。アプリケーションによ
って、より適している RAID レベルがあります。
コスト効率 RAID ボリュームに関連付けられている冗長データまたはパリティ情報を維持するには、追加のディスク容量が必要です。データ
が一時的なものである、簡単に複製できる、不可欠ではない、といった場合は、データ冗長性のためのコスト増は妥当とは言えません。
平均故障間隔MTBF データ冗長性を維持するために追加ディスクを使用することは、常にディスク障害の可能性を増加させます。冗
長データが必要な状況ではこのオプションは避けられませんが、社内のシステムサポートスタッフの仕事量は増加すると考えられます。
ボリューム ボリュームは、単一ディスクによる非 RAID 仮想ディスクを指します。O-ROM<Ctrl> <r> などの外部ユーティリティを使ってボリュ
ームを作成できます。
Storage Management はボリュームの作成をサポートしません。ただし、十分な空き容量がある場合は、ボリュームを表
示し、これらのボリュームからドライブを使って新しいボリュームディスクや既存の仮想ディスクの Online Capacity ExpansionOCEを作成で
きます。Storage Management ではこのようなボリュームの名前変更と削除を行うことができます。
RAID レベルと連結の選択
RAID または連結を使用して、複数のディスクのデータストレージをコントロールすることができます。それぞれの RAID レベルまたは連結には異なる
パフォーマンスとデータ保護機能があります。
RAID レベルまたは連結でデータを保存する方法と、それぞれのパフォーマンスおよび保護機能について次のトピックで説明します。
連結
RAID レベル 0(ストライピング)
RAID レベル 1(ミラーリング)
RAID レベル 5(分散パリティを用いたストライピング)
RAID レベル 6(追加された分散パリティを用いたストライピング)
RAID レベル 50RAID 5 セットにまたがったストライピング)
RAID レベル 60RAID 6 セットにまたがったストライピング)
RAID レベル 10(ミラーセットにまたがったストライピング)
RAID レベル 1 - 連結(連結ミラー)
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