Users Guide

冗長仮想ディスクおよび非冗長仮想ディスクに同じ物理ディスクを使用することに関連する問題
再構築が上手くいかない場合
再構築は次のような状況では機能しません。
仮想ディスクが非冗長 例えば、RAID 0 はデータの冗長性を提供しないため、RAID 0 仮想ディスクは再構築できません。
仮想ディスクにホットスペアが割り当てられていない 仮想ディスクが冗長化されている場合に限り、次の手順を実行して再構築します。
故障した物理ディスクを取り外して交換します。新しいディスクで再構築が自動的に開始されます。
ホットスペアを仮想ディスクに割り当ててから再構築を実行します。
小さすぎるホットスペア上で再構築しようとしている 異なるコントローラには、異なるホットスペア用サイズ要件があります。
ホットスペアが仮想ディスクから割り当て解除されている この問題は、ホットスペアが複数の仮想ディスクに割り当てられており、それが別の
仮想ディスク用の故障物理ディスクの再構築に使用されている場合、一部のコントローラで発生します。
仮想ディスクに故障または破損した物理ディスクが含まれている この状況は 2083 のアラートを生成する場合があります。 アラートメッセー
ジについての情報は、『Server Administrator メッセージリファレンスガイド』を参照してください。
再構築率設定が低すぎる 再構築率設定が非常に低く、かつシステムが多数の操作を処理している場合、再構築に異常に長い時間を
要することがあります。
再構成がキャンセルされた 開始した再構成は、別のユーザーによってキャンセルされる場合があります。
関連リンク
再構築率の設定
再構築のエラーを伴う完了
冗長(パリティ)情報を含むディスクの一部が破損している場合、再構築がエラーを伴って完了します。再構築プロセスは、ディスクの正常な部
分からデータを復元することはできますが、破損している部分からの復元はできません。
再構築が破損している部分以外のすべてのディスクのデータを復元できる場合は、作業の正常な完了を表示すると同時にアラート 2163 も生成
されます。アラートメッセージに関する情報は、『Server Administrator メッセージリファレンスガイド 』を参照してください。
再構築はセンスキーエラーも報告することがあります。その場合は、次の処置を実行して最大限のデータを復元します。
1. 劣化した仮想ディスクを新しい(未使用の)テープドライブにバックアップします。
バックアップが正常に完了した場合 バックアップが正常に完了した場合、仮想ディスクのユーザーデータは破損していないことになりま
す。その場合は、手順 2 へ進みます。
バックアップ中にエラーが発生した場合 バックアップ中にエラーが発生した場合は、ユーザーデータが破損しており、仮想ディスクから復
元することはできません。この場合におけるリカバリの唯一の可能性は、仮想ディスクの前回のバックアップからの復元になります。
2. テープドライブにバックアップした仮想ディスクに対して、整合性チェック を実行します。
3. テープドライブから正常な物理ディスクに仮想ディスクを復元します。
仮想ディスクを作成できない
コントローラでサポートされていない RAID 設定を行っている可能性があります。次の項目を確認してください。
コントローラ上に既に存在する仮想ディスク数は? 各コントローラでは、最大数の仮想ディスクがサポートされています。
ディスク上に十分な使用可能容量があるか? 仮想ディスクを作成するために選択した物理ディスクには十分な使用可能空き容量がある必
要があります。
コントローラは物理ディスクの再構築などのほかのタスクを実行している可能性があり、コントローラが新しい仮想ディスクを作成する前に、それ
らのタスクを完了する必要があります。
関連リンク
コントローラごとの仮想ディスク数
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