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ホットスペアでの仮想ディスクの保護
RAID コントローラを用いて仮想ディスクを作成すると、ディスクの故障中でもシステムを引き続き機能させることが可能になります。この機能は仮
想ディスクにホットスペアを割り当てることによって有効化できます。ディスクが故障すると、システムの動作を中断させることなく、冗長データがホット
スペアに再構築されます。
関連リンク
専用ホットスペア保護ポリシー
ホットスペアについて
ホットスペアとは、冗長仮想ディスクからデータを再構築するために使用できる未使用のバックアップ物理ディスクのことです。ホットスペアはスタンバ
イモードになります。冗長仮想ディスク内で使用されている物理ディスクが故障すると、割り当てられたホットスペアがアクティブ化され、システムを
中断したりユーザーの介入を必要とすることなく、故障した物理ディスクと置き換えられたりします。故障した物理ディスクを使用している仮想ディ
スクに冗長性がない場合、データは恒久的に失われ(バックアップがある場合を除く)、データを復元する方法はありません。
次の項では、ホットスペアを割り当てる手順が説明されています。
グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除
専用ホットスペアの割り当てと割り当て解除
ホットスペア保護ポリシーの設定
ホットスペア保護ポリシー はシリアル接続 SCSISAS)コントローラでのみサポートされています。
ホットスペア保護ポリシー は、仮想ディスク / コントローラに割り当てられる専用 / グローバルホットスペアの数を指定できるようにすることにより、
仮想ディスクのためにより優れた保護レベルを提供します。保護ポリシーの重大度のレベルを指定することもできます。Storage Management
は、ホットスペア保護ポリシーの違反が発生するとアラートメッセージを送信します。
Storage Management にはデフォルトのポリシーはありませんが、お使いの環境に最適なホットスペア保護ポリシーを決定することができます。
関連リンク
専用ホットスペアの割り当てと割り当て解除
グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除
専用ホットスペア保護ポリシー
35. ホットスペアプロパティ
プロパティ 定義
RAID レベル ホットスペア保護ポリシーの設定対象となる RAID レベルを示します。
最小ディスク数 選択した RAID レベルに専用ホットスペアとして割り当てる物理ディス
クの最小数を示します。
重大度レベル このポリシーの違反があった場合に生成されるアラートに割り当てる重
大度を表示します。
メモ: 仮想ディスクの状態は、このポリシーに指定する重大度
レベルによって決まります。
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