Users Guide
保存キャッシュの管理
保存キャッシュ管理 機能は、コントローラキャッシュデータを無視または復元するオプションを提供します。
ライトバックポリシーでは、データは物理ディスクに書き込まれる前にキャッシュに書き込まれます。仮想ディスクがオフラインになるか、何らかの理由
で削除されると、キャッシュ内のデータは失われます。
キャッシュ内のデータは、意図しないケーブル障害または停電によっても失われる場合があります。このような障害の場合、仮想ディスクのリカバリ、
またはキャッシュのクリアが行われるまで、Storage Management は保存キャッシュまたはダーティキャッシュに書き込まれたデータを保持します。
この機能はファームウェアバージョン 6.1 以降を搭載した SAS コントローラでのみ使用できます。
コントローラの状態は保存キャッシュに影響されます。コントローラに保存キャッシュがある場合、コントローラの状態は劣化と表示されます。
注意: Storage Management を使用して保存キャッシュを管理できない場合もあります。たとえば、D1 と D2 という 2 つのディスクの
ある RAID 1 レベルを使用しているとします。D2 を取り外すと、仮想ディスクが劣化してコントローラキャッシュのデータが D1 に書き込
まれます。そのため、D1 に最新データがあります。ここで D2 を再度挿入して D1 を取り外すと、仮想ディスクは劣化状態のままで最新
データもありません。
保存キャッシュを破棄できるのは、次の条件がすべて満たされる場合に限られます。
• コントローラに外部設定がない。クリックしてプレビュー を選択して外部設定の詳細を表示します。「外部設定操作」を参照してください。
• コントローラにオフラインまたは欠落した仮想ディスクがない。オフラインまたは欠落した仮想ディスクがある場合は、これらの仮想ディスクのバッ
クアップがあることを確認してください。
• どの仮想ディスクへのケーブルも切断されていない。
暗号化キー
コントローラは暗号化キーを使用して SED へのアクセスをロックまたはロック解除します。各暗号化対応コントローラには、それぞれ暗号化キー 1
つのみを作成できます。
LKM を使用している場合は、暗号化キー識別子とパスフレーズを入力して暗号化キーを作成する必要があります。
暗号化キー識別子
暗号化キー識別子 は パスフレーズ に対してユーザーが指定したテキストラベルです。この識別子は、外部暗号化された SED ドライブのインポ
ートの認証中に、どの
パスフレーズ を入力するかを判断するために役立ちます。
パスフレーズ
パスフレーズ は、コントローラが暗号化キーを作成するために使用するユーザー指定の文字列です。
メモ: 暗号化キーおよびパスフレーズのガイドラインの詳細については、 アイコンを 暗号化キーの管理 ページでクリックしてくださ
い。
関連するリンク
暗号化キーの管理
暗号化キーの作成と LKM の有効化
選択したコントローラで暗号化キーを作成するには、次の手順を実行します。
1. ローカルキー管理(LKM)を有効にする オプションを選択します。
2. 暗号化キー識別子 を入力します。
暗号化キー識別子 には、数字、英字(大文字と小文字の両方が使用可能)、英数字以外の文字、またはこれらの任意の組み合わせを
使用できます。
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